今シーズンは、北海道や東北は記録的な大雪となっているが、青森県の酸ケ湯を1メートル以上、積雪量で上回る、大雪の“隠れ日本一”と呼ばれる町を取材した。また、暖房費の高騰も深刻で、北国では、夫婦2人暮らしで電気代が10万円となった人もいた。
■“積雪380センチ”自販機が凍る&埋まる
山形県の山間部にある西川町の「志津温泉」。うず高く積もった雪の壁に囲まれた温泉街で、11日に取材した午前8時の時点での積雪は380センチだった。
■高騰で“電気代7万円” オール電化が裏目に
再びの寒波に備える北海道。住民の悲鳴は他にもある。
小樽市民・主婦(30代):「5000~6000円くらいはアップしていると思います」
アップしたのは電気料金。去年1万円程度だった電気料金が、今年は1万5000円に。
主婦:「正直、かなり大変ですよね」
北海道の遠軽町、5日にはマイナス23.2℃を記録した地域。
4LDKの一軒家に住む30代の夫婦2人暮らしのお宅に届いた電気代の請求額が…。
主婦:「オール電化なんですけど。7万6000円くらいですね」
このお宅では、暖房器用の電気代と、それ以外の電気代の請求が分けられたオール電化用のプランを契約。合計で7万6577円の電気代となった。
主婦:「私の住んでいる場所は、本当に冷え込みますので、トイレとか凍結したり(するので)。(電気を)使わざるを得ない。最低限の暖房なんですけど」
去年3月、オール電化の家に引っ越し。それまで冬の電気代は高くても1万6000円程度で、ガス代を含めても6万円以内だったという。
主婦:「電気代が高騰しているので、(オール電化なので)ある程度は想定していたけど。思った以上の金額だったので、すごくびっくりしました」
値上げと寒さによって、予想を上回る電気代。対策として行ったのが…。
主婦:「石油ファンヒーターを買った」
せっかくのオール電化の家だが、電気の暖房より、灯油代のほうが安く済むとして、新たに石油ファンヒーターを購入。さらに…。
主婦:「こたつは電気をつけずに使っています。これ以上どう対策していいか分からない」
雪国の人たちの生活を圧迫させるのは、電気代の値上げだけではない。
■除雪料8万円 高齢者から悲鳴「貯金減る」
高齢化や過疎化が進む夕張市。今回のような大雪によって、お年寄りからは、こんな悲鳴が上がっている。
一人暮らしの女性(81):「だんだん貯金が減っていく…」
一人暮らしの女性:「除雪料が(家の)前だけで(年間)6万6000円。屋根が2回ほど下ろしてもらうから8万」
年金など、わずかな収入で暮らすお年寄りにとって、除雪費の負担が重くのしかかっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/134b5d283442039212f37e037df6ac0ce14de7cc
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