「ボブ・サップやシュルトも小学生が金玉蹴れば倒れる」一橋卒の空手家が“金的アリ”の格闘技を作ったワケ
前編記事『不動産投資で28億の大損……波乱万丈の一橋大卒エリート空手家が「金的攻撃」にここまでこだわる理由』では、一橋大卒のエリート空手家である浜井識安氏(国際空手道連盟極真会館浜井派会長)が、なぜ「金的」にこだわるようになったかの経緯を見てきた。インタビュー後編では、金的の威力、金的を格闘技に導入する上での安全性への配慮など、浜井氏の護身哲学をさらに詳しく聞いた。
「『金的なしルール』は大男に有利なんです」
「はっきり言います。過激な組手にすることを目的にしているわけではありません。基本コンセプトは護身。相手を倒すことではなく、顔面や金的に攻防技術を習得し、それで競い合うことを目的にしています」(国際空手道連盟極真会館浜井派会長・浜井識安氏)浜井氏が教える「極真護身空手道」では多くの格闘技でタブー視されている金的攻撃も、護身技術で競い合うために必要だから取り入れたのだという。
「顔面攻撃だけでは身長差、リーチ差を埋められません。K-1で活躍したセミー・シュルトという選手がいます。彼の身長は212cm。小さい人間では急所の顔面に蹴りや突きが届きません。かといってヘビィ級の彼をボディブローやキックで倒すことも難しい。つまり、金的を攻撃してはいけないというルールは大男に有利なんです。
では金的がありだとどうか。セミー・シュルトぐらいの身長だと、組み付いたらちょうど目の前に金玉があり、殴りやすい(笑)。さらに言えば、小学校高学年で体格のいい男の子が思いきり殴れば、セミー・シュルトやボブ・サップも倒せるかもしれない。中学生だったら間違いなく倒れます。
ですから、金的を有効にすれば小柄な選手や子供、女性でも大柄な選手相手に戦える。むしろ小柄な方が有利になるかもしれないという思いもあり金的を取り入れました」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/97616?page=1&imp=0
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