1:新種のホケモン ★:2021/11/11(木) 15:54:53.85 ID:CAP_USER
▲全羅南道羅州市の農協では肥料倉庫が空っぽだった/10日午後、聯合ニュース
韓国が今年1-9月に中国から輸入した尿素は車両・産業用を合計して1億2000万ドル(約137億円)相当だ。同じ期間の韓国の輸入全体に占める割合は0.03%にすぎない。これほど割合が低い品目のせいで物流、建設、化学を含む産業全体が深刻な危機に直面したことは、中国に過度に依存した結果だと指摘されている。
これについて、韓国政府高官は10日、「今後は収益性だけでなく、安全保障面も考慮し、政府全体で資金支援を通じ、必需産業を育成し、輸入先の多角化も推進する」と述べた。しかし、産業界からは「典型的な手遅れの処方だ。中国への依存度が行き過ぎた状況で米中対立が激化すれば、中国は資源を武器化して、第2、第3の尿素水騒動を起こしかねない」との声が出ている。
■「尿素水騒動は政策の失敗」
尿素は軽油を使う車と生産現場に必要だが、付加価値が低いため、韓国国内では2011年から生産が中断された。中国産に比べ、価格競争力が劣るからだ。ロシア、サウジアラビア、インドネシアも尿素を輸出しているが、韓国企業は地理的に近い中国からの輸入にほぼ全量を依存してきた。
化学メーカー関係者は「尿素は重量が重く、物流負担が大きい。物流費用を節約しようとして、輸入先を多角化できなかった」と振り返った。延世大の金正湜(キム・ジョンシク)教授は「尿素のような品目は政府レベルで直接輸入先を多角化する産業戦略を整え、補助金や輸入量制限を通じ、国内に尿素生産施設を残すべきだった。災難支援金に数十兆ウォンを使う政府が1000億ウォン余りの規模の尿素問題を放置してきたことは理解し難い」と述べた。
それだけではない。韓国の輸入品1万2586品目のうち特定国家への依存比率が80%以上なのが3941品目あり、うち中国が半分に迫る1850品目に上る。韓国の中核産業は実際に相当部分を中国産の原材料に依存している。半導体ウエハーの原料となるケイ素は中国から98.6%を輸入している。電気自動車用の二次電池の重要素材である陰極材料、陽極材料の製造に使われる天然黒鉛、酸化・水酸化リチウムも中国からの輸入が80%を超える。こうした素材は中国が供給をストップした瞬間、韓国国内の工場も操業を中断しなければならなくなる可能性が高い。
バッテリー業界は「中国は輸出を完全に中断しなくても、生産量を調節する方法で価格を統制することはいくらでもできる」と指摘する。ある財界関係者は「中国から素材を持ち込み、半製品を作って中国に輸出し、最終製品を生産する構造が定着している。それだけにチリ、オーストラリア、ベトナムなどに原材料の輸入先を多角化できなかった」と話した。
■行き過ぎた中国依存…経済安全保障面でも問題
米中貿易戦争でこれまでの世界的なサプライチェーンが崩壊すれば、こうした状況は今後頻発する可能性が高い。中国に対する過剰な依存のツケが続々と回ってきている。太陽光電池セルは韓国国内の生産設備が十分にあるが、中国に輸入の相当部分を依存した結果、価格急騰で打撃を受けた。世界的な物流混乱と中国の電力不足が重なり、中国製の価格は7-9月だけで10%以上上昇した。太陽電池業界関係者は「中国製の太陽電池を輸入してモジュール化する韓国メーカーは大打撃を受けた。価格が割高だという理由で国産品を無視した代価だ」と話した。
消費財、食品分野も同様だ。
おむつの材料である不織布、製パン原料のベーキングソーダ(炭酸水素ナトリウム)も中国当局が輸出規制に乗り出し、価格が急騰している。ニンジン(86.6%)、大豆(98.3%)、小豆(95.7%)も中国産の割合が高い。財界関係者は「特定国への輸入依存度が高すぎるのは経済安全保障面でもかなり危険なのは事実だ。政府はそうした問題に対応策を全く準備してこなかった」と指摘した。
李性勲(イ・ソンフン)記者
チョ・ジェヒ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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