2023年3月28日、台湾メディア・科技新報は「日本は決して資源の乏しい国ではなく、世界第3の地熱資源大国である」とする記事を掲載した。
記事は、地殻の深層にある熱エネルギーである地熱は発電に使える再生可能エネルギーであり、100以上の活火山を持つ日本の地熱資源量は2347万キロワットと原子炉約20基分に相当し、米国、インドネシアに次ぐ世界第3位の地熱資源大国であると紹介。一方で、地熱が日本のエネルギー問題を解決する上で貴重な存在であるにもかかわらず、この数十年日本では地熱発電に進展が見られず、エネルギー全体のわずか0.3%程度にとどまっており、専門家からは「大いなる浪費だ」との指摘も出ていると伝えた。
その上で、日本の地熱開発を阻む最大の要因が日本を代表するレジャー産業の温泉産業であり、業界内では地熱開発によって温泉資源が破壊されると広く認識されているとした。また、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構 (JOGMEC)が地熱発電は深層の岩石や地下水の沈積物を利用するのであり、地表に近い水を利用している温泉に影響は与えないとの見解を示しているものの、科学者からは地熱資源と温泉との関係は分かっていない部分が多く、実際に地熱開発を進めることで温泉がどうなるかは想定できないという反対意見も見られると伝えた。
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https://www.recordchina.co.jp/b911577-s25-c20-d0193.html