首都高で「箱乗り」した疑いで、20代の男が10月、神奈川県警に逮捕される事件があった。県警は、男が白っぽいセダンに乗り誘導灯を振り回す動画を公開。するとネット上では「名車が台無しだ」「実動車というだけで価値があるのに」など、車へのコメントが相次いだ。20年以上前の中古車「旧車(きゅうしゃ)」がなぜ注目されるのか。取材を進めると、旧車を狙った窃盗事件も起きていた。<中略>
旧車と呼ばれるのは、主に1980年代~90年代に生産された日本車だ。中古車情報誌「カーセンサー」の西村泰宏編集長によると、バブル経済の影響で、コスト度外視の凝った作りの車種が多く、質もいいという。当時、そうした車にあこがれた50代や、その子ども世代の20代から特に人気を集めている。
5年ほど前は、高値で取引されるのは一部車種に限られていたが、ここ1~3年で、他の車種にも人気が広がり、価格も急激に高騰。「ほぼ言い値」で取引されるケースもある。ソアラの場合、状態がいいと500万円ほどの値が付く例もあるという。
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