1:名無しさん




ブタクサ

 北アメリカ原産。キク科の一年草で、高さは0.3~1.5m。ブタクサ属は世界に25種ある。日本には自生種はない。近縁種のオオブタクサ(クワモドキ)、ブタクサモドキも野生化している。

  1877年頃に渡来したが広く定着したのは昭和年代に入ってからで、非意図的導入により、関東地方から侵入したらしい。全国に分布する。

  河川敷や牧草地等の他に、亜高山等の自然性の高い場所に侵入し、在来種や農作物との競合・駆逐のおそれがある。上高地への侵入報告あり。

  窒素分の多い酸性土壌を好むが、土壌や水分に対する適応性は大きい。7~10月に開花。雌雄同株。風媒花。1個体当たり種子生産量は3万~6万個。種子寿命は40年以上に及ぶ。アレロパシーの報告あり。花粉症の原因植物とされる。ブタクサを食害するブタクサハムシが1996年に千葉県で確認され、全国に急速に広まっている。

https://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/project/plant_alien/book/index_a/ambrosia_elatior.html