1:名無しさん




えびの尾には、殻と同じく抗酸化作用のあるアスタキサンチンが含まれており、またカルシウムの大半がこの殻部分に含まれているため、栄養面では非常に優れた部位だといえます。身だけを食べる場合には、カルシウムの摂取はほとんど期待できません。そのため、栄養価を重視する人の中には、あえて尾まで食べるという選択をする人もいます。

一方で、「消化に悪い」と感じる人がいるのも事実です。これは、えびの尾に含まれる「キチン」という成分が関係しています。キチンはコレステロールの吸収を抑える効果がある一方で、人間の体にはこれを分解する酵素がなく、消化が難しいためです。特に胃腸が弱い人や大量に食べる場合には注意が必要です。

また、しっぽの部分は「汚れが溜まりやすい」「不衛生では?」と感じる人もいます。実際、尾の中には水分とともに泥や汚れが入り込んでいることがあり、調理前に包丁で尾の先を切り落としたうえで水分をしごき出す「下処理」が重要です。家庭で調理する際はこの処理をきちんと行うことで安全性を高められますが、市販の惣菜や冷凍食品では処理の程度に差があるため、気になる人は尾を食べるのを避けた方が無難です。

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