政府は在宅治療を基本とする政策を実施中だが、防疫当局は在宅治療中の死者の統計を取っていない。しかし、すでに10月には在宅治療中に1人が死亡しており、Aさんも在宅治療中に搬送され、まもなく死亡している。医療現場からも、在宅治療中の患者が重症となるケースがあるとの声があがっている。ある首都圏の公共病院の看護師はこの日、本紙に対し、「在宅治療の対象者には高齢者が多いが、最近は酸素飽和度が90%以下に低下した(緊急の)ケースでも、すぐに移送できずに自宅に留まることがある」と語った。
現在の基準で「病院の外」で治療を受けている人の数は、1万人をはるかに超える。8日午前0時現在の在宅治療対象者は1万7362人で、政府が「在宅治療基本化」政策を打ち出した先月29日(8990人)に比べて2倍近くになっている。この日の病床待機者は860人だった。やはり先月21日以降、連日700人以上を記録している。
コロナ感染者の増加と病床不足により、病院の外での治療は避けられない側面があるが、悪影響を改善する方策が明確に見あたらないということが問題だ。政府は病床の割り当てを効率化するとともに、在宅治療を徹底的に管理すると発表したものの、必要な人材は不足している。ソウル市の保健所の関係者は「現在、疫学調査などの他の業務に比べ、病床待機者関連の業務に投入される人員は少なすぎる。病床割り当て・管理業務の優先順位を上げるべき」と述べた。
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