24年前の和歌山毒物カレー事件で死刑が確定、裁判やり直しを求めている林真須美死刑囚の長男が15日夜、自身のツイッターを更新。過去にフジテレビとNHKから同時期にインタビューを受けるも、2番組で両極端な話をする自分が放送されたときの裏話を明かした。
この日、フジ系列ニュースサイトのユーチューブチャンネルで、事件の特集動画を見たのが投稿のキッカケ。長男はまず7月末のツイートを添付し、フジの取材スタッフから以前言われたこんな言葉を明かした。
「林さん、夜ご飯時に科学鑑定なんて放送した所で一体誰が観るんですか?私達は足立区の人にでも分かるような放送を心がけてるんです!局の看板を背負って冤罪なんて角度から放送は出来ない」
その流れで2017年末、フジの特番「報道スクープSP激動!世紀の大事件V」とNHKのドキュメンタリー番組「事件の涙」の取材を並行して受けたときの話に。
当時フジ側からは「独占取材と銘打ちたいからNHKを断って欲しい、NHKが放送するならBPO案件だ」と懇願され続け、長男は「番組を選べる立場に僕は居ない」と返答。放送日が近付くにつれ、視聴率表を見せられ「うちにはこれだけの視聴率があってブランド力があるんです!視聴率の多い番組であなた方の主張を放送した方がいいのでは?NHKは断って下さい!こちらの事情なんてあなたは知ったこっちゃないんですね?」という電話を毎日受けたという。
取材スタッフは「上からこっぴどく叱りを受ける、自分にも家族がいる、(東京から)和歌山に行って土下座でも」と必死な様子だったそう。結局、1日違いでフジもNHKも放送されたのだが…。
「フジTVの内容は独占となり両親は保険金詐欺をした非道な犯人で カレー事件の息子が語る『許される事ではない』といったテロップが付き放送されていました(中略)保険金詐欺に関しては『許されるような事ではない』と発言した部分を切り取りテロップとされておりました」
かたやNHKでは「テロップには『母を信じる息子』という内容が放送され、2番組で両極端な意見を話す自分が映し出されていました。初めて『これがテレビかぁ』と感じた出来事であります」。
長男はこの話題を「ブラック企業そのものを目の当たりにしました」というツイートで締めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d4b71f1b0f932498800fa37eedd63e44bcaf24e
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