滋賀・守山の中2自殺 「第三者委がネグレクト評価」両親が市提訴へ
「祖父母が養育者として機能した結果、ネグレクト状態(育児放棄)は回避できた」。滋賀県守山市で5年前に自殺した市立中学2年の男子生徒(当時14歳)を巡り、市の第三者委員会が作成した調査報告書で、両親の養育姿勢を否定するような内容が記載されていたことが判明した。両親は共働きで、近くに住む祖父母に協力を得ながら子育てをしていた。報告書は自殺原因を「不明」としたが、家庭に問題があったと受け取れる記述もあった。
両親は「原因が分からず悲しみに暮れているのに、第三者委の不十分な調査で尊厳も傷つけられた」として、守山市に200万円の損害賠償を求める訴えを大津地裁に近く起こす。両親らが明らかにした。
毎日新聞が入手した報告書によると、同級生らへの聞き取り調査の結果、男子生徒は一部の生徒に付けられたあだ名を嫌がっていたことが分かった。第三者委はこの行為を「いじめ」としたが、「自死に追い込むような悪質なものではない」と判断。そのうえで男子生徒の家庭環境に触れた。
男子生徒は両親と弟の4人暮らしで、両親は共働きだった。平日は母親が早朝出勤だったため、男子生徒は週に数回、近くの祖父母宅で朝食を取ってから登校していた。幼少期は毎朝のように祖父母宅に預けられたが、中学生になってからは祖父母宅に寄らず学校に直接向かうこともあった。
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