【サンパウロ時事】ブラジル最大都市サンパウロ中心のセントロ地区で、日本人旅行者の強盗被害が相次いでいる。日本総領事館によると、6日までの半年余りで6件の届け出があり、被害者のうち5人が旅行者だった。5件は観光名所「セー大聖堂」近辺に集中。届け出ない例も複数あるとみられ、現地の旅行代理店は「明らかに増えている。(旅行者の)危機意識が足りないのでは」と指摘している。
セー大聖堂は、旧市街の中心にあるゴシック式の荘厳なカトリック教会。徒歩圏内に複数の観光名所があるが、一帯は大勢のホームレスや麻薬常用者がたむろして治安が悪く、ブラジル人も極力近寄らないようにしている。
総領事館によると、昨年12月27日午後、別の名所から大聖堂に徒歩で向かっていた20代の男性旅行者が、路上で背後から首を絞められた。同31日朝には飛行機の乗り継ぎ時間を利用して大聖堂見物に訪れた30代男性が、若者の集団に殴られ意識を喪失。今月3日午後には大聖堂裏の路上で、30代男性が背後から首を絞められた。いずれもスマートフォンや現金、パスポートなどを奪われたが、重傷者は出ていない。
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