1:名無しさん




・参考

自衛隊における「エース」という言葉は、一般社会とは大きく意味が異なります。普通、「エース」といえば最も優秀な人材、リーダー的存在として尊敬の対象になりますが、陸上自衛隊などではまったく逆の意味で使われることがあります。つまり「ポンコツ」「ミスばかりする困った人」という、皮肉やアイロニーを込めたニュアンスで「エース」と呼ばれるのです。

これは自衛隊独特の文化によるもので、ニックネームや称号において、表面的には誉め言葉に見えるものが、実際には揶揄や警告として使われることが少なくありません。たとえば「ゴッド」「レジェンド」「鉄人」などと呼ばれる人物も、裏を返せば「何か一線を越えた変わり者」や「扱いに困る存在」である場合が多いのです。

その文脈で考えると、2021年にTBSで放送されたドラマ『リコカツ』の登場人物である航空救難団の「エース隊員」緒原紘一(演:永山瑛太)は、自衛隊的な視点ではむしろ“かなり危険な存在”に分類されます。航空救難団というのは、墜落事故や山岳遭難など、命がけの極限状況で活動する精鋭部隊。その中で「エース」と呼ばれる上に「カタブツ」とも評される彼は、「真面目すぎて空気を読まず、融通も効かず、でも現場では無茶をする」ような人物と見なされかねません。

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