北海道の方(特に札幌市の方)へ注意情報⚠️
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
国内未記録の非常に危険な光毒性の外来性植物・バイカルハナウド(ジャイアントホグウィード)Heracleum mantegazzianumの可能性が強く疑われる植物の定着を、札幌市・北大構内で確認しました(とりあえず関連施設に報告しました。)
続く#北海道の外来種 pic.twitter.com/LDc2W7ob2n
ジャイアント・ホグウィードの樹液には光毒性の物質が含まれており、樹液が皮膚に付着したまま太陽光か紫外線を浴びると、深刻な植物性光線皮膚炎を引き起こす。まず、皮膚が赤く腫れ上がり、痒みを引き起こす。そして48時間以内に水疱を生じさせる。それらは最後には、黒から紫色の傷として数年間もの間、肌に残り続ける。そのため、入院が必要とされている[10] 。更に、僅かな量でも眼に樹液が入ってしまうと、一時的、もしくは恒久的な失明の原因となる[16]。
これらの症状の原因は、ジャイアント・ホグウィードの葉、根、茎、花、種に含まれるフラノクマリン類の有機化合物である。フラノクマリン類の有機化合物は、上皮細胞の細胞核へと侵入し、細胞を死に追いやる。その茶色い色は、フラノクマリン類から生成されたメラニンによるものである。
各国の行政機関は、子供をジャイアント・ホグウィードから遠ざけておくことを勧めており、併せてジャイアント・ホグウィードに触れたり掘り返す際は、防護服と防護眼鏡を着用するように勧めている。そして、もし万が一にでも肌が晒されてしまった場合には、その部分を洗剤と水で入念に洗い、その部分が太陽光に触れないように数日間保護する必要があるとしている[10]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%B0%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%89
5月上旬から違和感を覚えて観察していましたが、これまで見てきた北海道産のセリ科植物とは明らかに異なります。当初はキレハオオハナウド(オオハナウドの品種)と同定しようとしましたが、無理があると感じました。現地の植生記録や山野草図鑑、ブルーリストにも該当種は見当たりませんでした。 pic.twitter.com/jQhq30zaoF
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
現在の様子。
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
見当違いかと自ら疑いましたが、葉の形状、茎の斑点、毛の付き方などの特徴から、日本未記録の危険なセリ科「バイカルハナウドHeracleum mantegazzianum」と同定しても遜色無いほど形態的に酷似し、海外の注意喚起とも一致する事から、僕は現時点で同種の可能性が高いと判断しています。 pic.twitter.com/mwfUmv1xkm
場所を公開するリスクは承知していますが、現地は人通りが多く、歩行者との距離が余りにも近いため、緊急性を感じて場所を公開します※地図赤丸。
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
幸い、現時点で北海道大学の「新渡戸通り」でのみ確認していますが、少なくとも10株以上は定着しており、この植物には絶対素手で触れないでください。 https://t.co/iVIagfhH08 pic.twitter.com/RU9cDCVf8k
周囲では犬の散歩や虫採り、保育士に連れられた園児の散歩など、多くの人が行き交っています。そのすぐ側にバイカルハナウドが確認されており、人との距離が非常に近いため、緊急性を感じます。場所の公開には悪用や拡散、施設への迷惑といった懸念もありますが、状況を考慮し、注意喚起を優先します。 pic.twitter.com/fdZFm2J0pb
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
バイカルハナウドの同定ポイント:葉
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
葉は広く、深裂し、葉縁に鋸歯があります。かなりトゲトゲしい見た目です。 https://t.co/6F70j6s1HF pic.twitter.com/symuynhYZM
バイカルハナウドの同定ポイント:茎
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
明るい緑色の茎で、濃い赤紫色の斑点が細かく入り、葉の基部には粗くて白い毛が纏まって生えています。 pic.twitter.com/UJOzsyJAQx
バイカルハナウドの同定ポイント:花
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
花序全体の上面は傘型になる傾向があり、小さな白い花を房状に咲かせます。 pic.twitter.com/rfTjTLnRwM
大きさの比較に横に並びました。僕の身長は172cmあります。ここまで育つ道内のセリ科植物はエゾニュウくらいしか思い当たりませんが、葉の形状が全く異なります。
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
※服装が不適切でした。半袖でバイカルハナウドに近づくのは大変危険です。反面教師として、決して真似しないようお願いいたします。 https://t.co/iVIagfhH08 pic.twitter.com/pAJRKhORhC
バイカルハナウドは草丈の最大が5.5mと言われており、放置した場合は今後更に大きく成長すると思われます。
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
バイカルハナウドと誤同定されやすい植物2種
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
左:エゾニュウ
右:オオハナウド https://t.co/iVIagfhH08 pic.twitter.com/ZKmQ5yul6O
「エゾニュウ」
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
エゾニュウは道内のセリ科ではかなり大型で、サイズ感は近いものの、葉は2回3出複葉で小葉は羽状に分裂し、トゲトゲしさはありません。茎は赤紫を帯びることもありますが、ここまで毛深くはなく、花序全体の上面は平らに開く傾向があり、傘状のバイカルハナウドとは形態が異なります。 pic.twitter.com/z4GS7B1Jya
「オオハナウド」
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
オオハナウドには葉が細かく裂ける品種:キレハオオハナウドも見られますが、ここまで大型にはなりません。現地では同所的にオオハナウドも確認できますが、花期がずれており、バイカルハナウドは開花直後、オオハナウドはすでに結実していました。 pic.twitter.com/fwWZafEmNf
この方のご投稿も、サイズ感や葉の形状から判断して、バイカルハナウドの可能性が高いと思われます。※この大きさまで成長する北海道在来のセリ科植物はエゾニュウのみですが、葉の形状が異なります。また、雰囲気が似たオオハナウドは、ここまで大きく成長することはないのです。 https://t.co/bGmLajjsZW
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
この方のご投稿、同定が合っていると思われます。 https://t.co/V1YiV9OeBQ
— 川崎映 (@EiKawasaki) June 24, 2025
ご自身の手の写真ではなく、イギリスのニュースサイトからの転載なんですね。被害が無くて良かったという一方で、引用元を記してくれた方が良かったなぁとも思います。https://t.co/k2EV3ofSxz
— toku (@tokumaru) June 24, 2025
とは言え、このクソ毒草が北大構内で見付かったのが事実なら、もっと大きな声を上げなくてはならないレベルだと思う。
— brain_war (@brainwar4) June 24, 2025
北大構内って怖すぎる。
— 少納言(SYOUNAGON)👑🌸 (@0521Matsuri) June 24, 2025
市民の憩いの場でもあるのに😢
カラパイアで数年前に記事になっていたやつですね。https://t.co/PrPYYBhjWE
— yuusukesann (@yuuusukesann) June 24, 2025
この写真に出ている花と似ているんやけど…🤔🤔 pic.twitter.com/f6S3PobK19
— ホラー映画大好き (@ynxxapfm) June 24, 2025
触れるとやばいからと言って焼き払おうものなら空気中に毒がばら撒かれる隙を生じぬ二段構えで襲いかかってくる
— TAKAUJI (@taka_horsefan) June 24, 2025
見た目は綺麗なのに、世界でも有数な危険な植物で有名ですね…イギリスでは恐怖の対象ですがまさか日本にまで…樹液に触れるだけで光線過敏になり日光を浴びるだけで三度火傷に匹敵する皮膚炎をおこし、凄い繁殖力と毒性による土壌汚染で他の植物を根絶やしにするヤバい奴ですよね…確か
— 南蛮王アスチア (@Mr_Thomasson) June 24, 2025
イギリスが有名でしたよね。
— 舟山 華織 (@kaorin_funa) June 24, 2025
うっかり触れただけでも、激痛+腫れ上がり祭り開催っていう。
焼き払うを選択すると、夾竹桃も「混ぜて!」と遣って来る、毒拡散祭りと厄介な植物。
周知と根付きルートの解明ですね。