アンチウイルスソフト「ノートン 360」に搭載された仮想通貨のマイニング機能が強制インストールで削除が難しく、かつ採掘した仮想通貨の15%が手数料として取られることで批判を集める中、無料アンチウイルスソフトとして知られる「Avira Free Antivirus」にも仮想通貨マイニング機能が追加されていたことがわかりました。
「Avira Free Antivirus」は、2006年に創業したドイツ企業・Avira Operations GmbH&Co. KGが開発した無料のアンチウイルスソフトで、世界に5億人のユーザーがいます。
セキュリティニュースサイト・KrebsonSecurityによると、この「Avira」にも「AviraCrypto」という名称の仮想通貨マイニング機能が追加されているとのこと。機能としては、PCのアイドル時間を用いてイーサリアムのマイニングを行うというもので、マイニングを行うにあたっては、ユーザーが機能をオンにする必要があります。
アンチウイルスソフトへの仮想通貨マイニング機能というと、「ノートン 360」の新機能「ノートン クリプト」が自動インストールされる&削除困難として批判を集めています。
Avira Operations GmbH&Co. KGは、創業者のTjark Auerbach氏が2020年にほぼ全株式をバーレーンの投資会社・Investcorp Groupに売却。さらに、2021年2月にノートンライフロックの傘下に入っていました。
KrebsonSecurityによるとAviraCryptoがノートン クリプトと同じコードを含むものかははっきりしないものの、他のアンチウイルスソフトはAviraCryptoを「仮想通貨マイナーを含み潜在的に危険」と判断しており、その対象コンポーネントがノートン クリプトと共通しているとのこと。
なお、ノートンライフロックは2021年8月に同じく無料アンチウイルスソフトで有名なAvastを買収しており、今後、Avastに仮想通貨マイニング機能が追加されても何らおかしくない状況となっています。
2022年01月11日 11時30分
https://gigazine.net/news/20220111-avira-antivirus-cryptomining/
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