明治時代、人口が増加したため、人々は新たな耕作地を各地に求めた
— にいがたさくら@小話する人 (@monkey_across) November 30, 2023
千葉県でも当時未利用だった台地に活路を求めたが、水がなかった
西洋の技術で水を引こうにもコスト的に無理
そこで、日本古来の水車技術を魔改造し、数十メートルの高さへ水を汲み上げる水車が開発された
それが藤原式揚水機だ pic.twitter.com/c0BXpyO5wU
発明したのは藤原次郎吉
— にいがたさくら@小話する人 (@monkey_across) November 30, 2023
現在の大阪府泉佐野市に産まれた彼は、大工の父から技術を受け継ぎ、17歳の時に籾摺機を発明、その後も木工で次々と農業機械を開発していた
明治10年に第一回内国博覧会に発明品を出品し、高い技術力を示すと、現在の千葉県いすみ市から声がかかる
「水車を作ってくれ」 pic.twitter.com/uAl0plbz2A
当時の千葉県内は未利用の台地が多く、川底から水流だけで水を汲み上げる揚水機は瞬く間に房総半島に広がった
— にいがたさくら@小話する人 (@monkey_across) November 30, 2023
水車そのものの技術力もさることながら、設置する場所ごとに形を変え、改良を重ね、彼自身も千葉県に移り住んだ
千葉で培った技術は群馬や熊本など他の地域でも活かされ、特許も取得した
藤原式揚水機は時代と時代を繋ぐ役割を果たして役割を終える
— にいがたさくら@小話する人 (@monkey_across) November 30, 2023
明治から大正、昭和に移るにつれ、ポンプなどの近代技術が普及し、取って代わられたからだ
彼が作った水車は既に現存しないが、千葉県市原市には実物大の模型が彼の栄光を称えるように聳えている#にいがたさくらの小話 その415 pic.twitter.com/tRnZf7LL9u
写真1スレ目は木更津市郷土博物館金のすずより(筆者撮影)https://t.co/UvWcWXfltl
— にいがたさくら@小話する人 (@monkey_across) November 30, 2023
2スレ目は国会図書館https://t.co/PCLqDEPyQh
4スレ目は市原歴史博物館よりお借りしましたhttps://t.co/KDZzQKhvh5
以下、参考文献
きみつアーカイブス君津市 藤原式揚水車(平成17年度記録集 第Ⅲ編)…
小さいバケットを連結して上まで上げるのか。水量と勢いが無いと動かんな。相当研究実践しないと作れぬ
— みぎー 🇺🇦💉🔞 (@miginco123) November 30, 2023
本流に堰を設置して支流を設けてって感じで作ってたみたいですね
— にいがたさくら@小話する人 (@monkey_across) November 30, 2023
水流とかも各地で違うので全部ワンオフってのにロマンを感じますね
下の水車に幅を持たせて駆動力を確保して上の水車を回してる…
— ハバネロ (@tougarashi_25) November 30, 2023
脳筋ではあるが、コレ設計と施工死ぬほど面倒くさそう…
トラス構造でもないのにどうやって強度確保してんだこれ…
現存していれば文化遺産に・・・(*´Д`)
— のよすけ【プロヤスリスト】 (@nosuke_omorashi) December 1, 2023
敢えて万博で復活させたら驚く
— which333@(CV:大塚◎夫) (@which703shf) December 1, 2023
横浜の花博で展示して欲しいなぁ
同時期の井戸の掘削技術である「上総掘り」も千葉県で発明されたことを合わせると、千葉県中南部に広がる台地では水に余程困っていたのだろうなあと思う https://t.co/rYtwXReE1K
— 笠田竜太@ガンダリウム合金担当 (@mater4fusion) December 1, 2023
上総掘りもそうだけど、千葉県民の水に対する執着とアイデア、技術力が凄い! https://t.co/3LxLoMUDRo
— こじこじ🎄 (@cozi_cozy) November 30, 2023
興味深いチェーンですね。千葉でも市原~君津でしか知られていない話だと思います。春の短期間に駆動するとしても、メンテに苦労しただろうなあ。
— 桝本輝樹 (@tide_watcher) November 30, 2023
富津市関尻では、今のマザー牧場から湊川の下をくぐる逆サイホン式水路で台地に揚水していた、という話を聞いたこともあり、利水の重要性を伺わせます。 https://t.co/CFfs6ls13Q