1:名無しさん




「痛車」とは、アニメやゲームのキャラクターを使って車体を装飾した車のことを指します。車体に貼られるキャラクターのステッカーなどには、基本的に著作権が存在しています。市販されているステッカーであれば、通常は販売業者が著作権者から使用許諾を得て製造・販売しているため、使用者が法的な問題に問われることはまずありません。しかし、仮に著作権者の許可なく作られたステッカーであった場合、その販売業者は著作権法違反となり、それを購入して使用する人にも法的なリスクが及ぶ可能性があります。

では、個人が趣味で自作したステッカーを車に貼る場合はどうなるのでしょうか。個人での作成であれば、私的利用と考えられそうですが、問題はその車が公道を走る点にあります。著作権法では「私的使用のための複製」は例外的に認められていますが、車が公道を走行すれば第三者の目に触れることになり、私的使用の範囲を超えてしまう可能性が高くなります。したがって、著作権侵害と見なされるリスクがあるのです。

仮に著作権を侵害していると認められた場合には、著作権者から損害賠償や使用の差し止め、不当利得の返還といった民事上の請求を受けることがあります。さらに、著作権者の告訴があれば、刑事罰の対象となることもあります。こうしたリスクを回避するためには、著作権者の許可を得たステッカーを使用するなど、十分に配慮することが重要です。

https://www.carsensor.net/contents/horitsu/category_66/_21186.html