1:名無しさん


 

砂漠の国エジプトで木製家具が使われていたことに驚くかもしれませんが、環境考古学の研究によると、エジプト王朝成立以前のサハラ砂漠は森林地帯だったことが判明しています。

王朝初期にはすでに高度な木工道具が整っていたことから、古代エジプト人はもともと森林と深い関わりを持つ「森の民」だった可能性が高いと考えられます。王朝時代に入ると、砂漠化が進む一方で東地中海やナイル川上流へと勢力を拡大し、レバノンスギなどの良質な木材を調達して船や建築を作りました。

新王国時代には、エジプトの木製家具は交易品としても重要な役割を果たし、諸外国にも広く輸出されました。これは、エジプトの木工技術が国外でも高く評価されていたことを示しています。

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