1:名無しさん




 中国では昨今、多様な国産OSが登場し、市場における存在感を増している。前述したHarmonyOSや統信UOSのほか、「銀河麒麟(Kylin OS)」や小米科技(シャオミ)の「澎湃OS(HyperOS)」、vivoの「原OS(Origin OS)」なども開発されている。さらに、阿里巴巴(アリババ)はスマートカーなどに対応するIoT OSをリリースしている。2024年8月に開催された「2024中国操作系統産業大会(2024年中国OS産業カンファレンス)」では、AI技術を統合した新しい国産デスクトップOSが披露された。また、国産OSの普及を促進するための一連の政策も発表された。

 HarmonyOSは当初、Androidとの互換性を保ってきたが、現在は独自の道を歩み始めている。独自OSの普及には、対応するソフトウェアとその開発者が不可欠だ。このソフトウェア不足を解消するため、HarmonyOSのインフラエンジニアやシステムアーキテクトなどの特定の職種に対して、年収100万元(約2000万円)という高額な報酬を提供している企業や組織が存在する。さらに人材育成の一環として、清華大学、上海交通大学、ハルビン工業大学などの有名大学を含む全国の多くの教育機関がHarmonyOSに関連するコースを提供している。これらの取り組みは、政策によってさらに拡大しそうだ。

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