「とにかく住民が冷たいです。コンシェルジュが挨拶しても無言で通り過ぎます」
男性が千代田区のタワマン住民になった理由は、実家の引越である。
「実家は文京区だったのですが、そこもマンションが建つことになり土地を売ったんです。てっきり、そのマンションに部屋を貰うものだと思っていたんですが、突然親が千代田区に住んでみたいといいだして……」
それまで新宿区で一人暮らしをしていた男性だが「新しい実家のほうが会社に近い」と引っ越すことに。ポジティブな「子供部屋おじさん」の誕生だ。もとの文京区の実家は土地は広いが築数十年のボロ屋だったそうで、新たな実家は文字通りの「宮殿」だった。
「入口にはコンシェルジュがいて、エレベーターにたどり着くまでは、自動ドアが複数箇所。エレベーターに乗っても、専用のキーをかざないとボタンが反応しないんです。単に面倒な仕様ですが最初の数ヶ月間はウキウキしましたね」
住んでいるだけで気分は「セレブ」どころか「貴族」かと思った男性だが、次第に殺伐としたマンションの雰囲気に気づくことになった。
「とにかく住民が冷たいです。例えばコンシェルジュが挨拶しても無言で通り過ぎます。エレベーターなんかで一緒になった時に、こちらが挨拶をしても無視です。それどころか、舌打ちされたこともありますよ」
とりわけ、舌打ちしてくるのは上層階に住んでいる団塊の世代くらいの男性が多いという。
https://article.yahoo.co.jp/detail/4963c092d25758d6d6dc0058a26aedbfb214fefa