アマゾン配達員、荷物投げるな!
— エレマン (@eleman_pc) August 6, 2025
流行りの投げ配ってやつですか?
それと置き配場所、車庫指定してるのになぜ玄関前?
日本のサービスも質が落ちてきたな。
ちなみに荷物は防犯カメラ。#Amazon #配達員 pic.twitter.com/P0Z9k0fw00
近年、ネット通販の利用者が急増したことで、1日に配達される荷物の総量はかつてない規模に達している。2023年度の宅配便取扱個数は、50億733万個。このうち、トラックによる運送が49億1401万個と大半を占めており、「宅急便」「飛脚宅配便」「ゆうパック」の3大サービスだけで、全体の約95%を担っている。航空系の4便で約20.9%を構成している一方、メール便の取扱冊数は前年比10.5%減の36億1008万冊となり、「ゆうメール」と「クロネコDM便」の2便で約97%を占めている(国土交通省、2024年8月発表)。
このように物流量が膨張を続ける中で、都市部の配達員は1日に150〜200個もの荷物をさばくことも珍しくなくなった。1件あたりにかけられる時間は数分程度。当然ながら、効率が最優先される現場では「いかに早く、多く運べるか」が評価の中心になっていく。
こうして、かつては「時間通りに、確実に届ける」という使命感で支えられていた配達業務は、次第に「とにかく運べていればよい」という風潮に塗り替えられていった。その価値観の象徴が、いわゆる“投げ配”である。
非対面での配達は、受取側にも配達員にも利便性の高い方法である一方、荷物の取り扱いに対する注意力が薄れやすいというリスクも孕んでいる。今、問われているのは、スピードと効率を追求するあまり、サービスの根幹である「丁寧に届ける」という信頼の土台が失われつつあることなのではないか。
