1:名無しさん




デビアスはダイヤモンドの流通と価格を強力にコントロールしてきました。その仕組みの中心となるのが「サイト」と呼ばれる販売ネットワークです。ここに参加できるのは、厳しい審査を経て認められた「サイトホルダー」と呼ばれる企業だけで、世界にわずか82社、日本では真珠で知られるTASAKIが唯一の存在です。サイトホルダーになると、年に10回開かれる原石の販売会に参加する資格が与えられ、安定的に高品質のダイヤを仕入れることができます。

しかし、価格や購入量の決定権はすべてデビアスにあります。市場のように競りで値段を決めることはできず、提示された価格と数量をそのまま受け入れるしかありません。しかも提示された量を一部だけ購入することも許されず、全量を買うか、全く買わないかの二択です。さらに、購入を拒めばサイトホルダーの資格を失う恐れもあるため、実質的には従わざるを得ないのです。

一見するとデビアスだけに有利な仕組みに見えますが、この強力な管理体制があるからこそ、ダイヤモンドの希少性と価値が守られ、時代を超えて「永遠の憧れ」としての地位を維持してきたとも言えるでしょう。

https://ddjapan.jp/blog/trivial/about-the-de-beers-group-of-companies/