1:名無しさん


 



視線誘導とは?

視線誘導とは、ユーザーの視線がどの順番で動くかを意図的に設計し、特定の情報に優先的に注目してもらうためのデザイン手法です。ユーザーが迷うことなく情報を理解できるよう、重要な要素を強調したり、視線の流れをスムーズに導いたりする際に活用されます。

視線誘導の基本パターンには、主に次の3つがあります。

1. Z型パターン
Z型パターンは、アルファベットの「Z」の形に沿って視線が移動するタイプです。具体的には「左上 → 右上 → 左下 → 右下」の順で視線が動きます。

このパターンは、初見のユーザーがページ全体をざっと見渡すときの自然な視線の流れとされています。情報の優先度が均等な横書きレイアウトでよく用いられ、店頭の陳列やシンプルなランディングページに適しています。

2. F型パターン
F型パターンは、アルファベットの「F」の形に沿って視線が動くパターンです。「左上 → 右上 → 左下 → 右下 → 左下…」と、縦方向にスクロールしながら情報を確認する流れになります。

主に、テキスト中心のWebサイト(ニュース記事やコラムなど)でユーザーが情報を読み取ったり、必要な内容を探したりする際に現れる視線パターンです。重要な情報を上部や左寄せで配置するのが効果的とされています。

3. N型パターン
N型パターンは、「右上 → 右下 → 左上 → 左下」の順に視線が動きます。これは、日本語の縦書き文章を読むときに多く見られる視線の流れです。

書籍や縦書きの読み物をデザインする際など、縦方向に情報を配置する場面で意識される視線誘導です。