1:名無しさん




「古米」とは、前年に収穫されたお米のことを指します。さらに前の年に収穫されたものは「古古米」と呼ばれ、このように年を経るごとに「古」という字を重ねていくのが通例です。たとえば、5年前に収穫されたお米であれば「古古古古古米」と表現されます。

では、その「古古古古古米」は食べられるのでしょうか。これについては、保存状態に大きく左右されると言えます。適切な環境で保管されていれば、必ずしも食べられないとは限りません。しかし、カビが生えていたり、虫が発生していたりする場合は、口にしないのが賢明です。また、お米は非常ににおいを吸収しやすいため、保管場所のにおいが移ってしまっている場合もあり、そのような場合は味に大きな影響を及ぼします。

古くなったお米をおいしく食べるためには、研ぎ方にも注意が必要です。手のひら全体を使い、お米同士をやさしくすり合わせるようにして研ぎましょう。これは、古米特有のにおいを取り除くために効果的です。ただし、力を入れすぎるとお米が傷ついてしまうため、やさしく丁寧に行うのがポイントです。研ぎ汁は「透明になるまで」とよく言われますが、多少の濁りが残っていても問題ありません。

さらに、炊くときにも工夫が求められます。年数を経たお米は内部の水分が減っているため、通常よりも1割ほど多めに水を加えることで、炊き上がりのパサつきを防ぐことができます。また、ちょっとしたアレンジとして、サラダ油を小さじ半分ほど加えればツヤが出て、さらに日本酒を大さじ1~2杯ほど入れると、においを抑えながらふっくらとした炊き上がりになります。ほかにも、少量のハチミツを加えたり、もち米を混ぜたりすることで、新米に近い風味と食感を再現することもできます。

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