■屋外の囲いの中に放していた2羽のコールダックを首輪のついた猫が襲撃
ペットのアヒルを放し飼いの猫に殺されたという悲痛な投稿が、ネット上で話題を呼んでいる。猫の放し飼いをやめるよう訴えた投稿者は、一部の愛猫家から猛烈なバッシングを浴び、その後投稿を削除した。悲しみに暮れる投稿者に、痛ましい事故が発生した経緯と、その後の騒動のてん末について聞いた。(取材・文=佐藤佑輔)
「悲劇が起きました。コールダック(アヒルの一種)の水換えや床材の交換の為、外の囲いの中で水浴び、日光浴させてた所放し飼いの猫に一羽殺されました。ほんの数分の間です」「猫の放飼いは本当にやめてください! 以前も鳩や鶏をやられた事があります。小屋を壊してまで入って来ます」「敢えて強く言います。猫を放飼いで飼っている飼い主! いい加減にしろ! 面倒見れなくて放飼いしてんならはなから飼うんじゃねーよ!!」
先月31日、放し飼いの猫による被害について訴えた投稿が、瞬く間にSNS上で拡散した。投稿者は群馬・前橋で引退競争馬による乗馬体験施設「あかぎ森の王国」を営んでいるマナ(@manasurf0315)さん。ゆくゆくはふれあい動物園としての開園を目指しており、4000坪ほどの敷地内では引退したサラブレッドの他、ポニーやヤギ、鳥類やは虫類など15匹ほどの動物を飼育している。
「もともと動物が好きで、引退競争馬が年間何千頭と食肉に加工されている現実を知り、馬たちがのんびりと余生を過ごせる環境を作りたくて乗馬体験を始めました。今いる馬は1頭のみですが、食肉として出荷されるのと同じくらいの破格の値段で譲りうけたもの。お肉を買うくらいの金額で生きられる命があるというメッセージにもなるのかなと。だからこそ、不適切な飼育により今回のような事故が起こったことは残念でなりません」
事故当日、小屋の掃除のために屋外の囲いの中に放していた2羽のコールダックを猫が襲撃。車の陰で作業していたマナさんがコールダックの鳴き声を聞きつけたときには、首輪のついた飼い猫が1羽をくわえて走り去っていくところで、傷だらけで横たわっていたもう1羽もその後亡くなったという。
マナさんの切実な投稿を受け、無責任な猫の放し飼いに批判の声が上がった一方で、一部の愛猫家からは逆に「猫が鳥を襲うのは本能」「猫は悪くない」「目を離したお前が悪い。むしろ猫こそ被害者」といったバッシングが殺到した。あまりに苛烈なつるし上げに耐えきれず、マナさんはその後投稿を削除。ペットを殺された被害者であるにもかかわらず、謝罪に追い込まれた。
「普段やり取りしているフォロワーの皆さんに、ご迷惑やご心配をおかけしてしまっていることと、今後引退馬を引き取るためのクラウドファンディングを進めており、立ち止まるよりも前に進みたいという理由で投稿は削除しました。
確かにコールダックから目を離した私にも落ち度はありました。猫が入ってこれないよう囲いもしていましたが、それが十分ではなかったという批判ももっともです。ですが、猫が敷地の中に入ってこないよう室内飼いをしてほしいというお願いに、見ず知らずの人間から入られたお前が悪いと言われるのは、泥棒に入られた側にも責任があるというのと同じであまりにも筋違いです。
そもそも、放し飼いは交通事故など猫にとってもリスクでしかない。猫は悪くないというのは私も同感ですが、その分飼い主には相応の責任があるのではないでしょうか」(以下ソース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bda0ddb3495973dcde817a399cf6de5191dc2d30
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