「2023第25回セマングム世界スカウトジャンボリー」5日目を迎えた5日、韓国政府は大会を当初計画した閉会日まで継続することにした。前日に今回の大会参加者のうち15%ほどを占める英国と米国が相次いで撤収を決め、大会の早期終了の懸念が出ていた。しかしベルギーとドイツなど150の参加国が残留の意思を明らかにし早期終了という最悪の事態は免れた。<中略>
英国代表団はこの日先発隊1000人をはじめ7日までに順次会場を出発する予定だ。米国とシンガポールはこの日のうちに全員が撤収する。これに対し組織委は「決定を尊重する」としながらも「すべて自費で出国し宿泊費は支援しない。世界スカウト連盟のガイドラインに基づき個別の国の事情によって帰国するため払い戻しはない」とした。
◇猛暑・疾病・劣悪な施設…「生存ゲーム」
この日アジア・太平洋地域スカウト理事会議長とサウジアラビア、アルゼンチンは記者会見を要望して「ジャンボリー参加を続ける」と明らかにし大会に力を加えた。組織委は主要残留国としてスウェーデン、スイス、ベルギー、オランダ、デンマーク、フィンランド、ドイツなどを公開した。<中略>
英国は1920年に第1回大会を開催した「ジャンボリー宗主国」であり今大会で最も多くの人数が参加して影響が大きかった。世界スカウト連盟も英国の撤収決定直後に出した声明で韓国連盟に事実上の「早期終了」を要求した。<中略>
◇2017年の文在寅政権時に誘致…1000億ウォン投入
大会初期から「ジャンボリーが座礁するのではないか」という観測が出ていたが、組織委内部では「早期中断の可能性は低い」という分析が優勢だった。すでに1000億ウォンを超える予算を投入している上に、大会を中断すれば国の信頼度低下など有形無形の損失が莫大なためだ。
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