1:名無しさん

 



1986年当時から大衆食堂やラーメン屋のテーブルの上には、冷水のピッチャーが置かれていることが多かったという。ただ、この頃主流だったのはプラスチック製やガラス製のピッチャーで、結露でテーブルがひどく濡れてしまうのが当たり前だった。

すると、社員のひとりから

「これ、ウチの技術でなんとかならないか?」

という声が上がったのだという。

社長が明かした開発秘話
「1918年から魔法瓶商品の開発に取り組んできた当社は、保冷・保温のノウハウを多く持っています。温度をキープできるのは、内びんと外びんの間に真空層を設ける魔法瓶だけではありません。

真空層を設ける代わりに『発泡ウレタン』を断熱材として使用する方法もあるんです。当時は空前のレジャーブームで、断熱材で保冷機能を高めた当社のジャグがかなり売れていました。クールピッチャーも、このジャグで培った断熱材の技術が使われています」

保冷力は魔法瓶のほうが高いというが、これはあえての選択だったという。

「当社の社長である市川によれば、この頃、ガラスの魔法瓶は旅館などに置かれていたものの、主に温かい飲み物を保温する目的で使われるケースが多かったようです。また、魔法瓶だと価格がどうしても高くなってしまいます。できるだけコストをかけず、冷たい飲み物を提供したい飲食店としては、断熱材を使った商品のほうにニーズがあると判断したとのことです」

https://news.livedoor.com/article/detail/28999967/