1:名無しさん




――初公判から約6年後の2002年3月、公判も終盤を迎えたタイミングで宇都宮地裁所長に転出した。松本元死刑囚には04年2月、後任の裁判長が死刑判決を言い渡した。初公判から8年近くがたっていた。

 1審判決を聞いた時、「やっと終わったか」というのが率直な思いでした。松本元死刑囚は数々の重大事件で主犯として起訴されており、有罪なら、量刑は死刑しか考えられませんでした。

 「自分が神仏にも等しい存在と空想を膨らませ、救済の名の下に日本国を支配しようとした」。1審判決は、弟子の証言などを基に、松本元死刑囚が事件を起こした背景をこう認定しました。本人が口を閉ざす中、これ以上の真相解明は難しい面がありました。刑事裁判の限界も示したと思います。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20250312-OYT1T50127/3/