「とにかく円石藻を沢山見せたい」と思ったので、今日ご紹介するのはドーバー海峡(英国側)の白亜の壁。海底に堆積した炭酸カルシウムの微化石(主に円石藻)が地殻変動で地上に露出したものです。こういう堆積物をチョーク(石灰質軟泥)と呼びます。そう、黒板のチョークとは元々はコレのことです。 pic.twitter.com/XqlAyceN76
— 萩野恭子 Kyoko Hagino (@Silver_Kyoro) January 5, 2025
白亜紀(はくあき、白堊紀、英:Cretaceous period)は、約1億4,500万年前から6,600万年前[1]にあたる中生代最後の時代である地質時代の一つ。後期、前期の2つの世に区分される。
「白堊」の「堊(アク; アと読むのは慣習)」の字は粘土質な土、すなわち石灰岩を意味し、石灰岩の地層から設定された地質年代のため白堊紀の名がついた[2]。また「白亜」の「亜」は、「堊」の同音の漢字による書きかえである。
全文はこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E4%BA%9C%E7%B4%80
チョーク(石灰質軟泥)の表面を電顕で見るとこんな感じ。ほぼ100%ワツナリア属の円石藻化石です。これが白亜の壁の正体。「ワツナリアどんだけいたの?」という感じです。肉眼で見えないのであまり知られていませんが、ワツナリアこそ、ジュラ紀ー白亜紀の海の王者だと私は主張したい。 pic.twitter.com/NuTghWnGUe
— 萩野恭子 Kyoko Hagino (@Silver_Kyoro) January 5, 2025
白亜の壁を作ったWatznaueriaの系統は約5400万年前に絶滅したと考えられていました。しかし近縁種(Tergestiella adriatica)が生き残っているのを鳥取の港で発見。見つけた時は「今日の海、白亜紀?」と頭真っ白でした。現生種で一番カッコイイ円石藻で私の最推しです。培養してウチの子にしたい! pic.twitter.com/aEy40yLLMy
— 萩野恭子 Kyoko Hagino (@Silver_Kyoro) January 8, 2025
T. adriatica の報告はこちら https://t.co/oQwTY5dOSd
— 萩野恭子 Kyoko Hagino (@Silver_Kyoro) January 8, 2025
ちなみに、Tergestiella adriatica はカタカナ英語発音(一応イギリス人に確認ずみ)で、タージェスティエラ・エイドリアティカ です。和名をつけたいけれど思い付かない・・・・
— 萩野恭子 Kyoko Hagino (@Silver_Kyoro) January 8, 2025
おすすめから美しい電顕写真に釣られました
— でん💉💉💉💉💉 (@uzuobimu) January 8, 2025
地道な仕事に頭がさがります
さて質問させてください、光学顕微鏡ではどのようにみえる物なのでしょう?今ひとつ観察できた覚えがないのです(倍率?濃縮率?)
興味を持っていただきありがとうございます。近いうちに光学顕微鏡写真載せますので少しお待ちください。
— 萩野恭子 Kyoko Hagino (@Silver_Kyoro) January 8, 2025
この形魅力的です。
— Tomoki SANDO (@TomokiSANDO) January 8, 2025
外側の円石って内側から順番に作られていくんでしょうか?
この円石を1ー2個しかもっていないものとかもあるんでしょうか?
ご質問ありがとうございます。細胞内で1個ずつつくって外に出すので、外側の円石の方が先に作られて押し出されているはずです。1-2個しか持たないこともあります。
— 萩野恭子 Kyoko Hagino (@Silver_Kyoro) January 8, 2025
生物学も全くの素人ですが、どういう方法でTergestiella adriaticaと同定できたのでしょうか?
— とれはんにゃ (@treasurehuntmoe) January 8, 2025
円石の構造と、円石を構成する炭酸カルシウム結晶の、結晶包囲の配列様式に基づいて同定しています
— 萩野恭子 Kyoko Hagino (@Silver_Kyoro) January 8, 2025
私たちの業界ではこの形は
— 雀の餌やり (@s6ZEXwllzbaWQDg) January 9, 2025
はすばかさ歯車と言います。
でも巾は10μ。
マイクロマシンに使えるかも知れません。
素人考えで申し訳ないけど、もし炭酸ガスを減らそうとするなら、炭酸カルシウムの白亜の壁で沈着させるしかないと思います。そういうこと現実的なんでしょうか。
— buvery (@buvery2) January 9, 2025
コレ生き物の顕微鏡写真なんですか…タイムマシンと言われたら信じてしまいそうです^^;
— 極度∞怪談(してます)やねうら🧬TV@cryptoきくうし (@TV65377118) January 9, 2025
白亜紀……(トゥンク)
— すていめん(植物) (@WLvwBxmymNwQMeD) January 9, 2025
塩カルの結晶か、この円盤構造?!
— 相生藍生 (@RotBlitz) January 9, 2025
フィボナッチ数列が読み取れそうな美しさだなあ…(ウットリ)
ナノm単位でこんなそろった構造作れるって、やっぱ生物ってすげえ…
美しいですね。まん中Desert rose(砂漠の薔薇)のようです。
— KTaka (@takahashi_27907) January 8, 2025
学生時代の実習で顕微鏡で観察した時は、プランクトンのミクロの造形美に見惚れながら、必死に点描画を描いていました。
FULIR, SCIENCE にも掲載されたのですね。素晴らしいです。研究頑張って下さい🔬
映画のトータル・リコールに出てきたマシンのドリル感がある🙂 pic.twitter.com/nU9iTtn2EE
— Y🍕Y (@poidowl) January 8, 2025