弁護士ら「アンモニア火力発電のCMはグリーンウォッシュ」
※グリーンウォッシュ=環境に配慮しているようにごまかすこと
1.弁護士グループらがJAROと発電会社JERAに広告中止を求める申立てを行った
2.「CO2を出さない火」と宣伝することは「グリーンウォッシュ」だとした
3.アンモニア混焼は、CO2やPM2.5を排出するという指摘がある
環境問題に取り組む弁護士グループらは10月5日、JAROと発電会社JERAに対し、アンモニア火力発電を「CO2を出さない火」と宣伝することは「グリーンウォッシュ」だとして、広告を中止するように申し立てを行った。景品法などに違反するという。グリーンウォッシュとは、環境に配慮しているようにごまかすことで、米国や欧州では訴訟が増えている。<中略>
■世界では広告が禁止される事例も
アンモニア火力発電を手掛けるJERAは2021年から、アンモニア混焼を「CO2が出ない火」「ゼロエミッション火力」とする宣伝を始めた。2023年版のCMでは、「化石燃料に代わる新エネルギー源、燃やしてもCO2が出ないアンモニア」とのナレーションが流れる。アンモニアの製造時や輸送時のCO2排出には言及しない。
「JERAがアンモニア火力発電を『CO2が出ない火』と宣伝することは、事実に反するとともに、時期などの内容があいまいで、重要な事実が告げられていない。消費者を誤認させる」と指摘。「消費者契約法、景表法、環境表示ガイドラインに違反する」とした。
https://www.alterna.co.jp/101074/