ロシアは25年間戦争漬けで経済基盤を放ったらかしにしてたの?
— ロイエンタール新領土総督 (@6QhdTQGwiXXAlxb) February 20, 2025
ロシアは国内の資源基盤が衰退して、鉱物資源の枯渇を補うために輸入に依存している
過去25年間で、ロシア国内の新たな鉱床の発見は10分の1に減少し、既存の戦略的鉱物の採掘が行われているが、重要鉱物の埋蔵量は90%も減少している pic.twitter.com/kl0W8g7USn
・例:チタン:価格高騰にも関わらずウクライナ産の原料が入手できなくなり生産減少
・生産に対する戦争影響
原料として使用していたウクライナ産イルメナイトが入手できなくなり、輸送費がかさむ遠方からの輸入に依存する。輸送費増大により原価が上昇している。
VSMPO-AVISMA社はスポンジチタンを内製するが、CMK社、CMP社、Zavod vakuumnoy metallurgii(ZVM)社にとっては、スポンジチタンの確保も課題である。
・販売に対する制裁の影響
ロシアの供給していた航空機用合金チタンは、欧米企業でも生産可能である。世界の主要航空機メーカーの意向により、これらロシアの競合先はVSMPO-AVISMA社を代替するだろう。時間がかかるものの、コロナにおける航空機生産減の間に蓄積された在庫を利用しつつ、欧米のメーカーは航空機メーカーの認定を取得する可能性が高い。
・ロシア国内市場
2022年のロシアのチタン消費量は13千tであった。航空宇宙産業をはじめとする工業分野で使用されている。航空宇宙産業での消費量は5千tであった。航空機関連のプロジェクトが予定どおり進むと、今後10年間で計40千t以上の消費が見込まれる。
化学工業、金属産業、石油化学産業で使用してきた機器の輸入が困難になり、輸入代替が必要となっている。ソ連時代には、ソ連で生産されたチタン圧延材の総量の12%がこれらの産業に供給されていた。ロシアのチタン産業にとっては大きな機会だが、ロシアは価格の安い輸入品の工業用純チタン(CPチタン)に頼るようになっている。制裁前にはVSMPO-AVISMA社は米Allegheny Technologies Inc.社から輸入していた。また、2000年に400tであった中国からのCPチタン輸入量は、2022年に900tまで増加した。
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