外食最大手のゼンショーホールディングス(HD、東京都港区)が群馬県でのみ展開するコンビニエンスストアのブランド「さくらみくら便利店」が徐々に店舗数を拡大している。2021年6月にみどり市に1号店をオープンして以降、1年余りで9店舗となった。店舗網は東毛エリアに集中しており、同HD広報は「社内でも実験的な位置付け。今後の展開は全くの未定」と説明する。
同HDは「すき家」や「はま寿司」などを展開する外食最大手。「さくらみくら便利店」は、昨年6月に笠懸阿左美店(みどり市)をオープンした後、同年中に伊勢崎と太田の両市に出店して3店舗体制となった。22年に入って出店が加速し、1月に館林市、6月に桐生市に相次ぎ進出。7月には大泉町にも店を構え、現時点で県内6市町に9店舗を置く。
同HDによると、このブランドは社内的にも実験段階にあり、9店舗はすべて直営店。今後の出店計画は「全くの未定」とし、将来的に県外進出するのか、本県の地域密着ブランドとなるのかも決まっていない。
同HDは「オペレーションを含めて手探り状態。マスコミ各社から取材をいただいても『これがさくらみくら便利店です』と説明しにくいのが現状」としている。
一方でさくらみくらは、公式ホームページで「全く新しいコンビニ」をうたっている。各店舗では生活必需品や食品を24時間体制で提供するほか、唐揚げやハンバーグなどの弁当を店内調理する「みくら食堂」や開放的な飲食スペースを備えている。
同HDはさくらみくらについて、「日本発のコンビニとして、桜の花のように地域に根差し笑顔を届ける存在になりたい」としている。
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