1:名無しさん




復活した高松丸亀町商店街

香川県高松市の中心部に位置する高松丸亀町商店街は、かつて城下町として栄えた歴史を持つエリアにあります。そのメインストリートにかつて存在した「札の辻」は、現在では直径25メートルのガラスドームに覆われた広場へと生まれ変わり、市内有数のイベントスペースとなっています。

商店街はこの札の辻から南へ約470メートルにわたり、A〜Gの7街区で構成されています。中でもA〜CおよびG街区では再開発が進み、両側の建物は共同で建て替えられ、アーケードの高さは従来の2倍、22メートルの開放的な空間となりました。

商店街の両側には回廊が整備され、階段やエスカレーターで上層階にもアクセス可能です。C街区の2階には緑あふれる中庭があり、四国の特産品や雑貨を扱う「まちのシューレ963」が訪れる人を迎えます。

さらに4階以上にはマンションが整備されており、「玄関を出れば三越」という都市生活の利便性に加え、上層階には診療所もあり、在宅で高度医療や終末期医療を受けることも可能です。これらの医療・福祉サービスは、高松中心部の新たな魅力の一つとなっています。

こうした再開発により、商店街は見事に復活を遂げました。1995年に1日2万8000人だった通行量は一時9500人まで落ち込んだものの、現在では2万5000人まで回復。居住者も5人から1000人(321戸)へと大幅に増加し、157の店舗が営業を続け、空き店舗はゼロという活況を見せています。

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