1:名無しさん




代謝(metabolism)とは、あらゆる生物が生きていく上で絶対に欠かせない体の働きです。

具体的には生命活動に必要なエネルギーを作ったり、細胞の成長や修復などを担う一連の化学反応を指します。

そしてほとんどの生物において、代謝速度は年齢とともに低下していくものです。

これにより、エネルギー生産の低下、細胞の修復の遅延、および細胞を傷つける恐れのある有害物質を除去する能力の低下が起こります。

つまり、代謝速度の低下は「老化」の一側面でもあるわけです。

しかし、ニシオンデンザメのように500年も生きられるなら、加齢にともなう代謝速度の変化が起きていない可能性があります。

対象となったサメの年齢は60〜200歳の範囲であることがわかっています。

そしてチームは、筋肉の代謝活動に関わっている5種類の酵素を特定し、年齢や水温によってどんな変化が見られるかを測定しました。

その結果、驚くべきことにニシオンデンザメの代謝レベルは加齢によってほとんど変化していないことが明らかになったのです。

60歳でも200歳でも代謝速度に変わりはなく、同じレベルで活動を続けていたのです。

つまりニシオンデンザメは年を取っても代謝速度が落ちることなく、私たちが経験するような老化反応を起こしていないことが示されました。

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https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/157140/2