下原ダム事故
— クリスチーネ峯子 (@motomineko) January 11, 2025
昭和25年7月7日
深夜3時、深夜負荷運転中、ゲート天端から越流しているのを職員が発見し、直ちにゲート操作を実施した。
3号ゲートの開度を大きくし、放水量を引き上げようとした。
3号ゲートは徐々に巻き上がり、開度70cmくらいのところで停止スイッチを押した。
ところが(続 pic.twitter.com/9JObDDbZ5A
下原ダム(しもはらダム)は、岐阜県下呂市金山町中切の一級河川・木曽川水系飛騨川中流部に建設されたダムである。
中部電力が管理する発電専用ダムで、高さ23.0メートルの重力式コンクリートダムである。東邦電力による飛騨川の電力開発事業の一環として1938年(昭和13年)に完成した、飛騨川では比較的歴史の古いダムである。その後日本発送電の管理を経て1951年(昭和26年)より中部電力が管理を承継し、現在に至る。ダム下流にある下原発電所によって最大2万2,000キロワットを発電する。ダムによって形成された人造湖の名称は特に付けられていないが、鉄道ファンの間では撮影スポットとしても知られるダムである。飛騨木曽川国定公園に指定されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E5%8E%9F%E3%83%80%E3%83%A0
職員が押したスイッチは「停止スイッチ」ではなく、4号ゲートの「開スイッチ」でした。
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当時、開度計が故障していたため、職員は目視確認で処理するよう言われていたが、この職員は目視確認を怠り、3,4号ゲートは全開に巻上げられた。
(続 pic.twitter.com/JfRT7MKgCD
当然、満水であった下原ダムから1秒間に750㎥の大水量が一斉放水され、下原發電所の放水口で異常水位上昇となり、発電量が徐々に減少していった。
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不信に思った發電所の職員は水位計を確認したところ、放水口で異常水位を観測しているのに気付き、直ちにダム管理所に連絡をした。
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この時、ゲートの操作ミスで濁流が放水されているのに気付き、直ちにゲートの全閉操作をした
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ところが、大量の放水流は下流の金山地区を襲った。
(続 pic.twitter.com/dCc0SICdo2
金山地区には大船渡ダムが夜間時は、全基運転停止のため、ゲートは上流の放水量と同量の7.6㎥/sを放水していた。
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午前4時35分
ダムの水位計が水位上昇を観測した。
直ちに5号ゲートを起動させ、開操作を実施した。
ところが、操作中の1.5分の間に水位計は異常水位を観測し、警報が鳴り響いた。
(続 pic.twitter.com/Q5LZaaAd2k
緊急で2,3号ゲートの開操作を実施した。
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職員は非常事態として、下流の七宗發電所に發電所から直通電話を使用し、何度も連絡を掛けたが、
電話回線の混線により、連絡することができなかった。
当時、無警告放水をしたことで、七宗發電所のローリングゲートが破損した事故があり、
(続 pic.twitter.com/HuOBOG64sn
必ず連絡後に放水をするようにされていた。
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この連絡をせずに、無警告放水をしたため、ローリングゲートの巻上げ部がへし折れて長期間運用停止に陥った記録がある
特に七宗發電所のゲート故障は巻上げ困難となれば、大雨の際にダムによって上流地区が冠水する問題があった
職員は操作に戸惑った
(続 pic.twitter.com/PtIckdECY1
操作がされない間、発電所への水路にどんどん水が流れ込み、越水が開始されたが、ダムのゲートが開かれていないため、水路に流れ込んだ大量の水は越水路から溢れ、規定量以上になり、ついに水路から溢れて発電所建屋に一気に流れ込んだ。
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水路は破壊され、冠水した発電所となった
(続 pic.twitter.com/j4kFR0WpaZ
この傍迷惑な下原ダムの操作の怠慢から、甚大な事故を引き起こし、近隣地区の冠水、さらに下流設備の冠水など、数時間発電停止に陥った。
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事故調査委員会は
ゲートの開度の記録を怠っている
目視確認もしていない怠慢
設備が故障を放置している
緊急対応マニュアルが作成されていない
(続 pic.twitter.com/vmEPMJtKfx
こうした対応の問題を指摘したが、実は昭和25年というと、日本発送電解散が提唱されていたこともあり、職員の解雇、体制見直しなどで給与なども大幅カットが噂されていた。
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※昭和26年5月解散
所謂、ストライキの一歩手前状態のため、
設備修繕の遅延
職員の意欲低下
こうした問題が、この事故を招いた pic.twitter.com/laHei8fSQK
ご拝読、ありがとうございました。
— クリスチーネ峯子 (@motomineko) January 11, 2025
田子倉ダムとか大丈夫やろか(下流集落民)
— 疲れたマン (@otamachan_2022) January 12, 2025
全自動操作なので大丈夫です💦
— クリスチーネ峯子 (@motomineko) January 12, 2025
閃いた! 指差し確認
— 岩崎博忠 (@7uvqMeC4XdaWTh8) January 12, 2025
現代の各種業務オペレーションでも参考になる事例ですね。
— おかりのーと (Ocarinaut) (@ocarinaut) January 12, 2025
へえー初めて知りました。ありがとうございます。
— tea (@tea302306) January 12, 2025
カリフォルニアと重なる部分がありますね
— もみ🇯🇵もみ (@cottonpad) January 12, 2025
事故はほぼ人災で、操作可能である。
物理的に「後工程はお客様」になってるやつ、あと日本発送電は戦後も少しの間、存在していたんですね。てっきり敗戦で消えたのかと思ってました。 https://t.co/Vg3NufJiM2
— ムラカミ農園 (@paUxT6DCdS2RPkL) January 12, 2025
知らなかった
— Angie (@iruga00) January 12, 2025
事故を繰り返さない為に
その後の改善に役立っているのでしょうね https://t.co/bFst9PSCpx
水の力は恐ろしいのであります https://t.co/ukKYiT2GS9
— 黴邨 (@baibaisonson) January 12, 2025
親父の実家の近くで、よく横を通ってたダム。過去にそんな事が起こっていたんですね、知らなかった… https://t.co/2kYtYeWzXI
— じじ・えどわーど (@ZiziEDO) January 12, 2025
目視による確認が重要としてダムゲートの遠隔操作はしてこなかったが、国交省も舵を切らざるをえなくなったか。https://t.co/AaRvdvmA4I
— opp (@oppekepe7) January 12, 2025
ダム開閉、遠隔で迅速に 国交省 https://t.co/0hUfRfc6Th
一通り読んだ。
— いけぼお (@_ikebo) January 12, 2025
現代の組織にもこれに近いところがあるかも… https://t.co/TVflmQy4X8
機械やAIがいくら発達しようが結局最後は人間がやる。これを忘れていたら事故は防げない。 https://t.co/QylaKedKIo
— S/N比(闇属性) (@noiz7770) January 12, 2025