米司法省は11日(日本時間12日)、MLBドジャースの大谷翔平選手(29歳)の元通訳・水原一平容疑者(39歳)を銀行詐欺の容疑で訴追したと発表した。
水原容疑者は大谷の口座から違法賭博業者に1600万ドル(約24億5000万円)を送金した疑いがあり、当初報道されていた6億8000万円をはるかに凌ぐ金額だったことが判明。また、賭け金の総額は1億8290万ドル(約278億円)で、同容疑者の損失は4070万ドル(約62億円)に上るという。
アメリカ連邦検察の会見によると、銀行詐欺の法定最高刑は禁錮30年で、裁判官が適切な量刑を決定する。誰もが憧れるスーパースターの通訳から一転、囚人として刑務所暮らしを送ることが濃厚と見られている。
「外も中も地獄」なムショ暮らし
「水原氏は、外にいるのも中(刑務所)にいるのも地獄だと思います」
こう語るのは、1993年にFBIのおとり捜査によって逮捕され、アメリカの刑務所で10年以上の投獄生活を送ったKEI氏だ。漫画『チカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人』(秋田書店)や『アメリカ極悪刑務所を生き抜いた日本人』(東京キララ社)などの著書がある同氏に、アメリカの刑務所での「残酷な生活」について語ってもらった。
「水原氏は、このまま戦うと間違いなく負けるため、弁護士がFBIと司法取引をすることになるでしょう。10年前後の刑になるのではないでしょうか。アメリカは州によって法律が異なり、ロサンゼルスは比較的刑が軽いのです。そのため、司法取引がうまくいけば、それくらいの刑が下ると考えます」
水原容疑者が収容される可能性の高い刑務所は、過去にKEI氏も入っていたロサンゼルスにある「トミノアイランド」だという。
四方を海に囲まれた刑務所
「あくまで自分が中(刑務所)にいたのは90年代ですが、アメリカは家族を大切にする文化があるため、家族が面会に行きやすい刑務所に収容されるケースが多いのです。水原氏の父はカリフォルニア州でお店をやっているそうですからね。
ちなみに、水原氏が犯した銀行絡みの罪というのは非常に重く、例えばコカインを100キロ持っているよりも重罪です。そのため、自分も収容された経験のあるトミノアイランドの可能性があるというわけです」
四方を海に囲まれた同刑務所。アメリカの刑務所はすべてが自由で、16時のカウント(点呼)だけ守れば、あとは何をしていてもいいという。部屋で昼寝してようが、ジムで鍛えてようが、シャワー浴びてようが、誰にもとがめられない。野球場もテニスコートもあり、テレビも見放題。飲み物も食べ物も、刑務所内の売店でだいたい買える。
それだけ聞けば悪くない環境のようにも思えるが、KEI氏によると、水原容疑者を待ち受けているのは「残酷すぎる生活」だと言う。
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