沖縄知事選でも相次いだ誤情報◆論争呼ぶ投稿が「バズる」構造、ファクトチェックに限界も
2026年9月の沖縄県知事選は、新人の古謝玄太氏が大差で勝利した。一方、SNS上では、現職だった玉城デニー氏に関する誤情報が短時間で大量に拡散するなど、真偽不明の情報や候補者を攻撃する投稿も飛び交った。専門家は、SNS上で目立つ言説が必ずしも民意を反映するとは言えないと説明。誤情報をただすファクトチェックにも限界があると指摘する。(時事通信編集局編集委員 石垣英之)
誤情報、24時間で9000件超拡散
「辺野古移設を決めた張本人は玉城デニー」「反対運動は自作自演」―。7月26日午前10時すぎにX(旧ツイッター)上に現れた投稿は、玉城氏自身が米軍普天間飛行場の辺野古移設の決定を「すばらしい英断」と評価したかのように見える構成だった。
SNS分析ツール「ブランドウォッチ」で調べると、この投稿のリポストは1時間で54件、3時間で1300件超、6時間で3600件超と急増し、24時間で9000件を超えた。
拡散したアカウントのうちプロフィルや投稿内容、位置情報などから所在地を推定できた1927件の98.8%は沖縄県外で、東京都が6割超。沖縄県は24件(1.2%)だった。
玉城氏が辺野古移設を決めた事実はなく、「すばらしい英断」との発言も辺野古移設を評価したものではなかった。日本ファクトチェックセンター(JFC)もこの投稿を「誤り」と判定している。
翌日以降には誤りを指摘する投稿も現れたが、最も広がったものでも24時間のリポストは600件余りにとどまり、元の投稿との拡散規模には大きな差があった。
https://www.jiji.com/jc/v8?id=202610okinawa-election
