【独自】セブンがおにぎりなど14品目を値上げへ!“独り負け”脱却の切り札・低価格戦略を「わずか半年」で見直す理由
セブン-イレブン・ジャパンが1月下旬からおにぎりなど14品目の値上げに踏み切ることがダイヤモンド編集部の取材で分かった。コンビニ「独り負け」の苦境にあるセブンは、昨秋から挽回策として低価格戦略を大展開。低価格のおにぎりは目玉の一つだった。ダイヤモンド編集部が入手した内部資料を基に、コンビニ王者の肝いりの戦略がわずか半年で方針転換を迫られた理由をひもといていく。(ダイヤモンド編集部 下本菜実)
苦戦が続くセブンは24年9月から、低価格の「うれしい値!」シリーズを大々的に展開した。『【独自】セブン、脱・独り負けの切り札「うれしい値!」の効果検証!客数増も“本丸”のてこ入れは不発!?』で解説したように、インフレで強まる消費者の節約志向に低価格商品の投入で対応しようとしたのである。
セブンは価格よりも価値を重視した戦略で成長を遂げてきた。低価格戦略はセブンの従来の「勝ち筋」を見直す大きな方針転換といえる。目玉の低価格戦略は一定の効果はあったようだ。24年3~11月期の既存店の売上高と客数は前年を上回った。
しかし、その肝いり戦略も大きな修正に迫られることになった。ダイヤモンド編集部のセブン関係者への取材で、1月下旬からおにぎり14品目の値上げに踏み切る方針が判明。「うれしい値!」のキャンペーンを減速させるという。
https://diamond.jp/articles/-/357731