1:名無しさん


「大学図書館の書庫について驚いたことがある。それは火災発生時のルールだ。書庫で火災が発生した場合、規定の時間までに書庫から退出しないと死ぬことになる。書庫内に二酸化炭素だか何やらを充満させ、火災が拡がるのを防ぐためだ。つまり学問の世界では人の命よりも優先するものがあり、それが図書であるというのである。書庫に入庫するというのは自分の命をリスクにかける行為なのだ。そうであるほどに、学問は偉大なのだと思い知らされた、というよりも若い心で勝手に学問の偉大さを解釈したのであった。」