1:名無しさん


 今回の研究では、もう1つの新たな発見があった。自然に眠りに落ちたマウスに比べて、ゾルピデム(先発品の商品名はマイスリー)という一般的な睡眠薬を投与されたマウスでは、ノルアドレナリンの振動が著しく抑えられ、脳脊髄液の流れが滞っていたとネーデルガード氏は言う。

 この発見に「衝撃を受けた」と話すのは、米カリフォルニア大学アーバイン校の記憶・学習神経生物学センターの精神医学・人間行動学准教授であるブライス・マンダー氏だ。なぜなら、これは「睡眠中の神経生物学的な機能の1つを担うグリンパティックシステムが、睡眠薬によって積極的に妨害される」ことを示す最初期の証拠だからだ。

 睡眠薬の影響について語るには、ゾルピデムが人間の脳の掃除に及ぼす影響を調べる必要があるが、それは困難だ。マンダー氏はその理由を、現在の技術では、人間の脳のグリンパティックシステムの機能を測定するのは倫理的に難しいからだと説明する。

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https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/25/031300141/