いよいよ国内で維持されている日本住血吸虫(山梨株)の存続が怪しくなってきた。来年度に消滅する可能性もあるかもしれない。
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 16, 2025
これは医学・獣医学に関わらず維持研究を行ってくれる研究機関を広く募集するしかないかもしれない。
本来は感染研の業務な気がするのであるが、そこは期待できないな。
私は筑波→名古屋→北九州→東京とずっと維持してたので、多少地理的に離れててもミヤイリガイがなんとかなれば維持できました。今の施設は環境的に無理なので手放したのですが、かなり心苦しいです😖
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 16, 2025
研究対象としては非常に魅力的な生物ではあるのですが、マンソン住血吸虫に比べてタイパとコスパが悪いので維持が大変です。
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 16, 2025
面白そう研究してみたいという方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけますと幸いです😌
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 16, 2025
非常に申し訳ないでした🥲
— 寄生虫戦士-モニジャ- (@legendofhotdog) March 16, 2025
いえいえ先に手放したのは私ですから😅皆さん色々事情がある中での状況ですので。
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 16, 2025
最近河川のグリーンインフラとか緑化とかいわれて、ミヤイリガイを減らすためにコンクリート化した川がまたミヤイリガイが住めるような環境に戻ってきていますが、海外からのインバウンドで体内に寄生された人間によって日本住血吸虫が持ち込まれたりして日本で感染再発する事はありますか?
— いけずき するすみ (@ikezukisurusumi) March 16, 2025
よく話題に上がることなのですが、まずミヤイリガイ対策に行われたコンクリート灌漑事業は水田間に用水路を引くことです。https://t.co/Mtv77P4qxZ
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 16, 2025
ですので、いわゆる河川のコンクリート化は直接の関係はなく、ミヤイリガイ対策で行われているわけではなく、引き合いに出されるのは違うかなと。
大分とのことですが、福岡産のミヤイリガイを維持している機関が近くに無いという事でしょうか?
— 山咲 龍兒 (@tenkararyu) March 16, 2025
野外絶滅して半世紀無いぐらいだと思うのですが…
現在、ミヤイリガイの野外繁殖は山梨県でのみ確認されています。私たちはその貝を維持に使っています。日本住血吸虫は多分、70年代に山梨県の虫を動物に感染させて維持を開始したという認識です。私は筑波の修士時代に先代から受け継いで維持していました。今の大学は飼育できる施設がありません。。
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 16, 2025
山梨は根絶したのでは?
— Dai@フェチアート💉5 (@dai1234567) March 17, 2025
成果が出たので良いクローズです
山梨株は流行当時から研究施設にて維持されております。もちろん野生下では絶滅しています。即物的な一面では良いかもしれませんが、海外にはまだ流行が見られること、住血吸虫の持つ唯一無二の寄生適応等を考えますと、保存すべき生物ではあると思います。
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 17, 2025
液体窒素で強制的に冬眠させる。
— 梅濁酒 (@umedoblock) March 17, 2025
とかって出来ないのですか?
一定数の固体を日本住血吸虫、宮入貝共に冷凍保存しておいて、
解凍する手順をまとめておいて、緊急時には解凍して使う。
これなら、予算も大幅に削減できると思いましたが、
素人考えでしょうか?
細胞であるならまだしも個体では難しいですね。多細胞生物であり、休眠期が無いので今の科学では難しいと思います。
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 17, 2025
こういうヤバい微生物はどういう予想外のきっかけで再登場するか分からないから、将来の万一に備えて研究用株はきちんと管理出来る所でなんとか維持したいですよね。専門外なので感想を述べる以上の事が出来ませんが、少し行政側や政治側にも頑張って欲しいものです。
— 檸檬亭 (@ZNiYiqZYu65Hpz2) March 17, 2025
割と悪者扱いされて悲しいので、日本住血吸虫のココが凄いを列挙してみます😁
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 17, 2025
・哺乳類に経皮的に水中で感染。数秒で侵入可能
・宿主特異的に皮膚に侵入できる
・皮膚から侵入後に3日程度で肺に移動
・大静脈を回りながら自然と門脈に到達できる
・幼虫からMHC抗原をまとうので免疫効かない
・成虫は全く免疫効かない。
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 17, 2025
・なので、成虫だけ寄生してもあんま病害性ない
・虫卵を血管内で産むが腸管に障害与えて腸管腔に強引に入れる。結果糞便に虫卵混じる
・そのおかげで外界に虫卵が排出される
・外で虫卵から幼虫が出てミヤイリガイに侵入できる
・ミヤイリガイの匂い認識して近寄れる
・一個の幼虫が貝の中で数千に増える
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 17, 2025
・出てきた幼虫はリノール酸を認識して哺乳類に侵入
・再感染容易に繰り返すのでワクチン難しい
・それは高度な免疫抑制機構があるから
・でも宿主の免疫ないと発育できないし、虫卵もうまく外に出せない
・アフリカでは人と牛の住血吸虫でのハイブリが蔓延していて薬剤体制に関与している?と思われてる
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 17, 2025
・オスとメスは抱っこして寄生していて仲が良い?
・オスの物理的なハグが生殖誘導してる
・メスは赤血球中のヘムで産卵誘導
・メスからの細胞外小胞中がオスに働きかけて生殖誘導
・RNAiがよく効くので遺伝子機能解析も可能
— TAKASHI KUMAGAI (@env_parasitol) March 17, 2025
・そもそもいつから日本にいるかわかっていない
・日本の日本住血吸虫は中国、フィリピンのミヤイリガイにはかかりづらい。逆も然り。
・マンソン、ビルハルツと比べて哺乳類に広く感染可能
まだある気がするけど、思いつくまま。
凄すぎて絶対に許されない……
— ねこねこ/薔薇GM (@neko__neko) March 17, 2025
「割と悪者」じゃなくて「悪の限りを尽くし」てる:(;゙゚’ω゚’):
— ぴ な。 (@pina0804) March 17, 2025