岸田文雄首相は30日から始まった衆院予算委員会で、政務秘書官を務める長男の外遊先での公用車観光疑惑や、産休・育休中のリスキリング(学び直し)の是非について立憲民主党から追及を受けた。観光地訪問については「肯定も否定もしない」、リスキリングについては「本人が希望した場合に限る」と答弁。外遊関係の説明では「官僚を矢面に立たせる逃げの姿勢に終止」(野党幹部)した。
立民の山井和則氏への答弁で首相は、長男の購入した土産の配布先について「閣僚ら関係者に配るため」と説明。山井氏は「大臣へ向けた土産購入ではなく、国民へ向けた仕事をさせるべきだ」と批判した。委員席の閣僚も首相答弁に驚き、渋い表情を浮かべた。<中略>
ある省の幹部は「土産は閣僚へ配布」との首相答弁に「閣議後会見で大臣が『何をもらったのか』と追及されかねない。とんだ外遊土産。巻き込まないでほしい」と怒りをあらわにした。質問状への回答で首相や松野博一官房長官が答弁に立たず、官僚に委ねたことには「『情報が外務省から漏れた』と断じた官邸の意趣返しだろうが大人げない」(同省関係者)との批判が聞かれ、波紋は国会から霞が関へと広がっている。
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