一部の最大手の小売業者やブランドにとって、メタバースは輝きを失いつつある。
ウォルマート(Walmart)は、ロブロックス(Roblox)でのメタバース体験「ユニバースオブプレイ(Universe of Play)」を、ローンチからわずか6カ月で終了したと、消費者擁護団体のTina.orgが報じた。ウォルマートは、この体験の終了は「予定どおり」だと述べている。ウォルトディズニー(Walt Disney)は、自社のメタバース戦略を立案していた次世代のストーリーテリングおよびコンシューマエクスペリエンスのユニットを3月末に削減した。この一連のニュースは、ソーシャルメディア大手のメタ(Meta)が、同社のメタバース部門が第4四半期に43億ドル(約5760億円)の損失を生み出したと発表したのに続いて報じられたものだ。
これらの報道により、メタバースは企業の投資に見合ったリターンをもたらすことができるものなのかという疑問が生まれた。小売業者やブランドは、主にブランドエクスペリエンスを作り上げるため、またはマーケティングの目的でメタバースを活用してきたが、その多くはいまだにコンバージョン率を報告していない。小売業者やブランドがコスト削減を試みている経済環境において、小売業者は不採算分野を切り詰めていくだろうと、専門家は語る。
デジタルコンサルティング会社CI&Tの小売戦略ディレクターであるメリッサ・ミンコウ氏は、「もっとも大きな課題のひとつは、適切な主要業績評価指標を見極めることと、多くのブランドにとって、物理的な商品に関して影響がないかどうかを見つけだすことだった」と、語る。「メタバースは、極めて大きく広大で、しかも抽象的な分野だったため、方向を見失いやすかった」。
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