1:名無しさん




大弦小弦

残念ながら、記者間の中には横柄な人が一定数いる。今は記者会見がオンライン配信され、職業倫理に反する言動は非難されるようになった▼名護市辺野古沖の土砂搬出事故で亡くなった高校生の遺族による会見も、全体がネットで見られる。様子がよく伝わっているはずなのに、琉球新報記者の丁寧な質問がなぜか批判を浴びている▼内容は、文部科学省による教育基本法違反の認定と平和学習が萎縮する恐れについて、それぞれ考えを聞くもの。事故でまな娘を奪われた遺族への配慮はもちろん必要で、記者も回答を強いたりはしなかった▼それでもネットでは「鬼畜」などと不釣り合いな誹謗中傷が吹き荒れる。琉球新報社は法的措置を検討すると声明を出した。報道の第一歩である質問への理不尽な攻撃は、同業者としても見過ごせない▼攻撃している者たちは「沖縄」「平和」というキーワードに反応しているだけなのだろう。当初は新基地への抗議活動中だったと誤認し、事故で亡くなった高校生を「自業自得」などと罵倒していた▼ネット世論の動向は今や無視できないが、一貫性も正確性もない暴論は原因究明や責任追及の妨げでしかない。誰かどう間違えて悲劇が起きてしまったのか。関係者全てが、地道に質問と回答を交わしていくほかはない。

(阿部岳)

2026・8・3