1:名無しさん




長期ビザでフランスに入国した人は、フランス移民局(OFII)への登録を必ず行う必要があります。これは、フランスに到着した後、オンラインで入国を申告したうえで、指定された日時に各地域のOFIIオフィスに出向くというものです。OFIIは正式には「Office Français de l’Immigration et de l’Intégration(フランス移民・統合局)」といい、2009年に創設された機関で、以前の国家移民機関ANAEMの後継として機能しています。

フランスでは移民の受け入れを積極的に行ってきましたが、単に国境を開放しているわけではありません。移民をフランス社会にしっかりと統合させ、秩序を保つため、言語や社会のルールを教えるとともに、無職の人には職業支援も行っています。OFIIは、社会統合と機会の平等を促すための取り組みを5年間にわたり移住者に提供しており、これは社会的結束と機会均等庁(ACSE)の理念にも基づいています。

OFIIへの初回訪問では、まずフランス語の語学力テストが実施されます。このテストは20分程度の簡単なもので、ライティングとスピーキングの課題が含まれています。ただし、すでにA1以上の語学力を証明する書類を持っている場合は、提示すればテストを免除されることがあります。

その後は、個別面談が行われます。この面談では、移住者の氏名や住所、現在の生活状況、健康状態、保険の有無、自動車の運転の有無などを確認され、担当者がその情報をシステムに入力します。また、必要に応じて、生活に役立つ情報や関連する公的機関のウェブサイトを案内し、印刷物も配布してくれます。

面談の最後には、「共和党統合契約(CIR)」への署名が求められます。この契約は、フランスに滞在する以上、フランス社会の価値観やルールを学び、尊重すること、そして一定の語学力を身につけることを約束する内容となっています。さらに、語学や社会制度に関する講習の受講も指示されることがあり、これには必ず参加する義務があります。

https://nicosumi.hatenablog.com/entry/2022/01/18/044407