1:名無しさん




ドイツで暮らす日本人が戸惑いやすいのが、医療システムの違いです。特に、「病院の予約が非常に取りづらい」「薬が簡単には処方されない」「公的健康保険への再加入が困難」といった点は、日本とのギャップを強く感じさせるものです。

例えば、風邪やちょっとした体調不良のとき、日本では多くの人がすぐに近所の内科を受診しますが、ドイツではそう簡単にいきません。飛び込みで診てもらえるケースは少なく、まず予約が必須です。しかしその予約もすぐには取れず、数日〜数週間先になることも珍しくありません。たとえば筆者が軽いやけどをしたとき、皮膚科を受診しようとしましたが、最短でも2週間後の予約しか取れないと告げられ、驚いた経験があります。

こうした予約の取りにくさの背景には、ドイツの医療体制の構造があります。ドイツでは医師一人あたりの患者数が多く、さらに医療リソース(医師・設備・スタッフなど)にも限りがあるため、特に専門医にかかる場合には予約が殺到しやすくなります。また、公的健康保険と私的健康保険の仕組みが患者の受診優先度に影響を与えることもあり、公的保険の加入者が不利になるケースもあります。

つまり、効率的で整ったように見えるドイツの医療制度ですが、実際に生活してみると、制度の硬直性やリソース不足が患者の不便につながっている側面があり、特に「すぐ診てもらいたい」「薬で早く治したい」という日本式の感覚とは大きく異なるのです。

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