1:名無しさん




荒神発祥のやしろ、日本第一笠山荒神

 日本三大荒神の一つとされ、荒神発祥のやしろとして知られる笠山荒神。大地の神である土祖神(ツチノミオヤノカミ)とかまどの神とされる興津彦神(オキツヒコノカミ)、興津姫神(オキツヒメノカミ)の三神を祭る。

 宮司の西田亨司さんは「火は古代で一番大事なもの。かまどで火を使い煮炊きすることで食事ができ、おかげで豊かな生活ができます」と説明、「かまどの神様は火鎮めの神様でもあり、火の用心になります」と逢香さんに貼り札を手渡した。「書家なので家には紙がいっぱいあります。火の用心はありがたいです」と逢香さん。

薬師如来像と地蔵菩薩立像

 笠荒神の近くにある竹林寺(笠寺)は明治初期の神仏分離まで笠山荒神社と一体だった。境内の宝物殿には、平安初期の代表作といわれる木造薬師如来像(国重要文化財)と鎌倉時代の地蔵菩薩立像(県重要文化財)が安置されている。御開帳は年3回(直近は9月28日)だが、特別に拝観。

 西田宮司によると、創建当時は長谷寺の奥の院と称され、長谷寺の十一面観音菩薩像と同じクスの霊木で薬師如来像が造られたという。残念ながら当時の像は残っていないが、「ぜひお力を頂いてください」と西田宮司。関東から拝みに来る人もいるという。

 しみじみと仏像を見つめていた逢香さんは「ふくよかでぷっくりとしたお姿、手の水かきの大きさが印象的で、しなやかさに筆の世界にも通じるものがありますね」と興味津々(しんしん)だった。

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