1:名無しさん




金曜日の夜、午後10時。東京・歌舞伎町の老舗ホストクラブ・愛本店では女性1人につき数人のホストがテーブルを囲み、談笑している。鏡張りの壁にはシャンデリアが映り、華やかな光を放っている。

  ホストとして毎月20-30人ほどの指名客を迎える蒼さん(28)は、「普通のサラリーマンと僕の清潔感が一緒だったら、多分女性は僕に価値を感じてお金を使ってくれない」と話す。特に体形や肌の管理、衣服や香りに気を使っており、仲間のホストや「姫」と呼ぶ女性客への感謝を大切にしていると語った。

  月末に施行される改正風営法により、全国に1000店舗、都内に300店舗存在するホストクラブでは恋愛感情に付け込んだ飲食などの要求、いわゆる「色恋営業」が禁止される。売り掛けと呼ばれる後払いシステムを利用した女性客が、返済のために売春や性風俗店への従事を余儀なくされることが問題視され、法改正に至った。

  政治の動きに対し、関係者の間で波紋が広がっている。色恋営業をホストクラブでの演出の一環として享受することに同意する「色恋同意書」がネット上で拡散。ホストの仕事を始めて2年以上という蒼さんは「人間関係に色が出ないわけなくないですか」と戸惑いを隠さない。「今日はありがとうねって、このハグもダメなのでしょうか」と疑問を投げかけた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-06-20/SXZKDVT0AFB400