野生オランウータンが食べる物はヒトにとって「毒ではない」ので、可能な限り試食しました。普段は「無味」がマシな位、渋い・酸っぱい・苦い味ばかりでしたが、数年に一度起きる一斉結実の時に食べる果実は、甘くて美味しいものばかりで、普段の食生活の過酷さを改めて実感したことがあります。 https://t.co/O9A8iCmszW
— Noko Kuze (@knouko76) June 10, 2025
もちろん、ヒトとオランウータンでは味覚の遺伝子が違う(彼らはヒトより苦味を感じない)。でもこの経験から、(東南アジアの)熱帯雨林では「害のない食物」を探すのは大変で、「美味しい物」を食べられるチャンスはとっても少ないことを実感しました。
— Noko Kuze (@knouko76) June 10, 2025
(修正)一度、その場でオランウータンが食べていないのに「この果物はオランウータンが食べるよ」と聞いて食べたら、口いっぱいに強烈な苦味と渋みが広がり、水で口をすすいでも30分位味が消えませんでした。やっぱりオランウータンが食べている物(時期)以外、ヒトにとっては基本的に「毒」
— Noko Kuze (@knouko76) June 10, 2025
逸れた話題になりますが、ドリアンはオランウータンと共進化してきたという説は本当なのでしょうか。
— pemalas (@PemalasPerezoso) June 11, 2025
オランウータンはドリアンの種子散布ではなく捕食者です。ドリアンにとって重要な種子散布者はブタオザルやサイチョウだという論文が公開されています:https://t.co/zBQZCvvWPq
— Noko Kuze (@knouko76) June 12, 2025
オランウータンに食べられないようにドリアンはトゲを増やしてきた、と解釈するなら、ある種の共進化かもしれません。
動物散布型の植物の生存戦略として一度に食い尽くされないみたいなのがあるのでしょうね。一斉結実の方は大量にできるので遠慮なく食べて欲しいと。
— 緊急退避 (@G1nLwde9hR62550) June 10, 2025
人間が重労働であるにもかかわらず農耕生活を始めたのは、もしかしたら「狩猟生活で食べる野生の食べ物より、農作物のほうがはるかに甘くておいしかった」からかもしれませんね
— あきなす (@nayameruotosan) June 11, 2025
オランウータンと違って、野生ボノボが食べている果実は基本は甘くて美味しいし、葉っぱも酸っぱくて爽やかだったりピリっと刺激があって美味しいし、草本すらサラダのごとく美味しいのです。研究的な興味もあるけど単純に食欲で食べてる。
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) June 13, 2025
チンパンジーが食べてるものが美味しくなくて悲しかった https://t.co/rLvvXlxq1X
だから私はボノボとチンパンジー、オランウータンの味覚の違いに興味があります。
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) June 13, 2025
ちなみに、これはボノボとオランウータンが暮らしている環境ちがうからで、オランウータンも甘い果実がたくさんある時(久世さんのポストでの一斉結実の時)は甘い果実を選択します。
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) June 13, 2025
私が調査しているボノボが暮らす環境では、まずいものをあえて選択する必要はないという話。
だから、ボノボはオランウータンよりも苦味を感じる受容体が多かったり、甘味をを感じる受容体が少なかったりしたら面白いなぁと
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) June 13, 2025
ボノボは食べ物が美味しいから穏やかなのかなぁと思った方へ
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) June 13, 2025
2種の攻撃性の違いには、食物というよりメスの繁殖戦略とメスの社会的地位の違いが関係していると考えています。140字では説明は難しいですが…https://t.co/Kd8RZB6Y6Vhttps://t.co/qGW9xJBmnZ https://t.co/hdUk3b7zC8
単純に食欲😆
— Dr. Kanako T | 6/28 YouTube ライブ配信 対州馬とおさんぽ (@DrKanakoT) June 13, 2025
フィールド一緒に行きたいです(←邪念が消えません)。
ウガンダ→チンパンジーの食べる果実は美味しくないけど、野菜や肉や、人が食べるものは豊富
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) June 13, 2025
コンゴ→ボノボが食べるものは美味しいけど、人の食べ物は主にキャッサバで野菜はほぼない
どっちがお好みですか??🤣🤣
食いもんがまずいと性格まで凶暴になるんですかね・・・?
— 神無月 (@sanpai2929sii) June 13, 2025
凶暴という言葉は適切ではないとは思いますが、エネルギーを得るためにどれくらいの労力が必要であるかは、他個体への許容度に影響します。
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) June 13, 2025
オランウータンはそれが容易ではないため、他個体となかなか一緒にいられなくて「孤独」な類人猿なわけです。
質問です🙋
— 山本一成🌤️チューリングのCEO (@issei_y) June 13, 2025
食生活含めた生活の安定さとその種の攻撃性に反比例性はあるのでしょうか。それとも擬似相関に見えるだけでしょうか。
霊長類の社会性は、資源(食物や繁殖相手の量や安定性、防衛可能性など)に影響されることは知られています。チンパンジーとボノボの場合は、食物よりはメスの繁殖戦略および協力関係の違いがオスの攻撃性の違いに影響していると考えています。 https://t.co/a4kixBuZzV
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) June 13, 2025
味覚が違うと共存しやすい気がするので、ボノボと人間の味覚が近いのも不思議ですね
— あじおう (@ajioh999) June 14, 2025
甘味を選択する種とそうではない別の味覚を嗜好する種の違いで考察するの面白そう
— サイトー (@saito_s1e2) June 13, 2025
多分そこに知らん栄養素とか科学物質とかあって食ってみたいと思うようになったんだろう
好奇心なのか敵対部族の脳を食ってたのは何だっけか