1:名無しさん




2024シーズンも全8戦で開催されるJAF北海道ダートトライアル選手権。開幕の舞台は例年同様、北海道は道東に位置する上士幌町にある糠平湖に特設された糠平湖氷上コースである。今季で45回目となる「糠平湖氷上タイムトライアル」の特徴は、全国でも珍しく凍結した湖面の上でタイムを計測し、順位を争う点である。そして、氷上で4速全開の高速走行ができることが好評で、この一戦は北海道勢はもちろん九州からも駆けつけ、101台がエントリー。久しぶりだという3ケタの大台に乗せた。

2024年JAF北海道ダートトライアル選手権 第1戦
2023年JMRC北海道Moty’sダートトライアルシリーズ第1戦
第45回 糠平湖氷上タイムトライアル
開催日:2024年1月20~21日
開催地:糠平湖氷上コース(北海道上士幌町)
主催:Team-OSC

去年のデータについてはこちら
https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2013/attach/pdf/130711_02.pdf

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

糠平氷上中止について

 

先日のポストでお知らせした通り、第46回糖 平湖氷上タイムトライアルは中止となりました。
中止の理由について各方面のSNSにて様々な憶 測が飛び交っていますが、丁寧に説明致します。
まず前提として糠平湖は、 水力発電に使われる 水が溜めてあるダム湖です。
たくさんの川を塞き止めて作られた人造湖ですので、 秋に降る雨が少ないとダムには十分な水が貯まりませんが、今年は降水量が少なかったです。
冬時期は寒さが厳しいこともあり、電力消費が多くなるため、 ダムに溜まった水を放水して発電します。
降水が少ない上に冬になって放水の量が多かった為に、ダムの水位が現地点で昨年の本番時期よりも2メートル低い状況です。
水位がここまで低くなると普段は湖の下で流れている先述したある川が現れて、水面の氷を溶かしてしまいます。
降り口からパドックまでの通路を縦断する形で川が流れているので、流れている川の上を通らないといけないですが、後2週間もっと水位が 下がると川の幅が5メートルを超えて来ます。そこを参加者、関係者の皆様を100%安全に通すことが出来ないのが一番の中止の原因です。 もちろん落ちれば水深は何十メートルとあるので命の保障はありません。

 

それに水位が低いことでガス穴とよばれる氷の 薄い場所が地底と水面の距離が近くなったことで多く発生したことも原因です。
温暖化の影響で凍らなかったわけではありませ ん。 現時点でも氷の厚みは25センチあります。 車が乗っても割れない十分な厚さです。
全てを鑑みた結果、皆様を安全にお迎えするの が困難であるため中止という決断になりました。
47年間、コロナの緊急事態宣言が被った時に やむを得ず中止にした以外は毎年やり続けていました。
ガス穴が多くパドックが狭くて皆様にご不便を おかけしたこともありました。
ガス穴を避けてコースを作るため、 レイアウト の自由が取れず、1分を切るようなコースになったこともあります。

 

冷え込みが無く、氷の厚みが足りなくて除雪車を湖面に降ろせず、ロータリー除雪機だけで 2km以上、幅2メートル以上のコースを作ったこともあります。
除雪車で作業中に氷が割れ、車が沈み水中に消えていった事もありますが、レイアウトを変えて開催しました。もちろん運転手は無事でしたが、それ以来どんなに雪が降ろうとドアを開けて除雪車に乗るスタイルに変わりました。
全ては楽しみに待ってくれている方々のため、楽しかったと言われる競技会にするためでした が、何かあってからでは遅いという47年間先 頭に立って仕切ってきた競技長の判断です。今回の判断はクラブ員一同間違ってないと思っています。

残念で悲しいし悔しいですが、また来年やればいいんです。
今年できなかった分は、 来年倍にして楽しませてやろうというのが今の気持ちです。
絶対に戻って来ますので、 楽しみに待っていて下さい。