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9月6日(金)9時現在、台風11号(ヤギ)は南シナ海を西進し、最も強い階級「猛烈な」勢力で中国の海南島に接近中です。海南島や広東省の雷州半島は暴風雨による甚大な被害が懸念されます。
▼台風11号 9月6日(金)9時
中心位置 南シナ海
大きさ階級 //
強さ階級 猛烈な
移動 西 15 km/h
中心気圧 915 hPa
最大風速 55 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 75 m/s
https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202409/202409060075_box_img0_A.png?1725584649
台風11号は香港の沖合に離れた所を西進していましたが、台風本体の濃密な雲が海南島にかかりはじめました。衛星画像では台風の眼がクッキリと確認でき、小さく引き締まった形状は勢力の強さを示唆しています。
中心気圧は915hPa、中心付近の最大風速は55m/s、最大瞬間風速は75m/sと解析されています。先日九州に上陸し特別警報が発表された台風10号の最盛期は最大風速50m/sの「非常に強い」勢力だったので、それ以上に発達しています。
猛烈な勢力に発達する台風は昨年の台風15号以来で今年初めて、南シナ海で猛烈な勢力となるのは昨年の台風9号以来で2年連続です。
今回の台風11号の発達のピークは今日6日(金)の夜にかけてで、21時には中心気圧は905hPa、最大瞬間風速は80m/sになる予想となっています。南シナ海でこれほどの発達をする台風は珍しく、東経120度以西での史上最低気圧910hPa(1954年台風8号)を更新する可能性があります。
海南島や広東省の雷州半島には猛烈または非常に強い勢力での直撃が予想され、暴風雨による甚大な被害が懸念されます。香港など南シナ海に近い地域でも風雨の強まるタイミングがある見込みです。
トンキン湾の先のベトナム北部でも風雨の影響が大きくなるとみられます。記録的な雨量となるおそれもあり、警戒が必要です。
・台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風11号の名前「ヤギ(Yagi)」は日本が提案した名称で、星座のやぎ座、山羊からつけられた呼称です。
https://weathernews.jp/s/topics/202409/060075/
南シナ海を進む猛烈な台風11号は、さらに発達し、7日00時の中心気圧は905hPa、最大風速は55m/s、最大瞬間風速は80m/sとなる予想です。また、フィリピンの東の海上でも積乱雲が湧いており、今後、熱帯低気圧や台風に発達して、沖縄に影響を与える可能性もあります。今後の情報にご注意ください。
https://tenki.jp/forecaster/t_yoshida/2024/09/06/30464.html